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パーソナルトレーナーの3大資格を徹底比較!

資格

2020.08.03

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今、人気職の一角を担うパーソナルトレーナー。某大手ダイエットジムのC Mで有名になった職業です。「痩せたい」「くびれが欲しい」などの美意識、「病気になりたくない」「いつまでも自分の足で歩きたい」などの健康意識、「肩こり改善」「腰痛改善」などの国民病の増加も背景に「運動」が広まってきました。これまでの生活様式が変わり、運動不足から問題を抱える人々はたくさんいます。また、SNSの普及から「比較」することが容易となった今、「あの人みたいになりたい」と発起するきっかけが溢れています。世の中の身体に求めるニーズが多様化する中で、一躍注目されているのがパーソナルトレーニングなのです。運動指導のスペシャリストは時代に欠かせないもので、今後も伸びていく市場でしょう。今回はパーソナルトレーナーを目指す上で、有名な3大資格の比較情報をまとめました。

パーソナルトレーナーとは?

個別に1対1で指導することをパーソナル〇〇と言います。パーソナルトレーナーは1対1で運動指導を行います。お客様一人ひとりの目的に合った運動を選択し、理想の身体へ導きます。集団レッスンやセルフトレーニングでは、望む効果が見込めない方や最短で成果を出したい方から、パーソナルトレーニングは非常に好まれています。最近では、「美尻専門」「ダイエット専門」とニーズに合わせて特化したパーソナルトレーナーや、医療に近いリハビリ系のパーソナルトレーナーまで幅広く存在します。パーソナルトレーナーに国家資格は無く、民間で取得できる資格です。すなわち「私はパーソナルトレーナーです」と言ってしまえば、すぐに仲間入りできてしまいます。しかし、就職を有利に進めるためには資格を基準としている企業も多く、資格取得は必須となるでしょう。資格はさまざまで、実技のみ行うところや、オンラインで完結するもの、1年通い続けるところまであります。自身の状況や目的に合わせて取得することをお勧めします。

パーソナルトレーナーの3大資格と特徴

以下の情報は、2020年4月27日現在の各公式サイト(以下URL)を参考に記載しております。
NSCAジャパン:https://www.nsca-japan.or.jp/
NESTA:https://www.nesta-gfj.com/
JATI:https://jati.jp/

●NSCAジャパン
アメリカに本部を持つNSCAの日本支部です。NSCAは知名度が高く、多くのトレーナーが取得している人気資格です。世界76の国と地域において会員が活動しており、大きな団体となります。使命は「研究と現場の橋渡し役として」を掲げ、子どもから高齢者にいたるすべての人々から、アスリートまで指導できるスキルを身に付けられます。また、NSCAジャパンコーチコースという、段階的に実技や理論を習得できる支援プログラムも充実しています。認定資格にはCSCS(アスリート対象)とNSCA-CPT(一般クライアント対象)があります。

●NESTA
こちらもアメリカに本拠地を置く認定資格です。世界20カ国でNESTAの資格を持ったインストラクター、トレーナーが活躍しています。NESTAはこの業界において、ビジネスマインドも兼ね備えたプロフェッショナルなトレーナーを育成し、サポートすることを目的としています。特徴は「スペシャリスト資格」があることです。「キッズハイパフォーマンススペシャリスト」や「スイミングコンディショニングスペシャリスト」など20種の特化した資格を取得できます。

●JATI
日本の環境や実情に合ったトレーニングを学べるのが、日本で発足したこちらの協会です。全国のトレーニング指導の現場で、最善の問題解決を目指して日々模索している、ストレングス&コンディショニングコーチを始めとしたトレーニング指導者達がいます。自らの知識・技能を存分に発揮することで社会に貢献し、専門職として広く社会的に認知され、高く評価されることを目指しています。認定資格は、トレーニング指導者、上級、特別上級があります。
 
特徴として、「知名度のNSCA」「特化型のNESTA」「日本人に即したJATI」と分けることができます。

資格認定条件

いざ、資格を取得しようと思っても、資格認定条件を満たしていなければ受験ができません。3大資格の資格認定条件を確認していきましょう。

●NSCA
▶︎CSCS(Certified Strength and Conditioning Specialist)
1.NSCAジャパン会員であること
2.学位取得者、または高度専門士の称号の保持者
3.CPR/AEDの認定者
4.CSCS認定試験 基礎科学セクションに合格
5.CSCS認定試験 実践/応用セクションに合格
 
▶︎NSCA-CPT(NSCA Certified Personal Trainer)
1.NSCAジャパン会員
2.満18歳以上であること
3.高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験合格者
4.CPR/AEDの認定者
5.NSCA-CPT認定試験に合格
 
CSCS/NSCA-CPTともに、「NSCAジャパン会員であること」「CPR/AEDの認定者」は共通しています。CPR/AEDとは、心肺蘇生法(CPR)と自動体外式除細動器(AED)のことで人命救助のなどに必要な認定です。原則無料で受講でき、消防署や赤十字社(有料)で取得できます。年齢は18歳以上となりますが、CSCSは学歴が多少影響します。

●NESTA
▶︎PFT(NESTA公認パーソナルフィットネストレーナー)
1.PFTテキストを購入済みである
2.CPR/AEDの認定者
3.日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する者
4.満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者
 
上記を満たしている事と、「体育系または医療系の大学・専門学校を卒業している」「パーソナルトレーナー/インストラクターなどの実務経験」「フィットネス企業勤務/運動指導の実務が1年以上あること」の1つ以上に該当しなくてはなりません。その上で、直接受験するコースと養成講座を受講して受験するコースに分かれます。

●JATI
1.JATIの正会員であること
2.大学・専門学校卒業者
3.高等学校を卒業し、3年以上の運動指導に従事した経験のある者
上記の2つを満たしている事が必須となります。また、保有資格によって講習会の免除があり、直接受験することが可能です。
 
ほとんどの方で、事前に養成講習会の受講が条件となります。4日間受講した後、自己学習課題を期日までに提出する事で、認定資格の受験資格が得られます。
 
どの協会も条件を満たしていれば、直接受験することができます。学歴、年齢、実務経験に応じて費用や手間が免除されることは非常に効率的です。JATIを除く協会はCPR/AEDが必須となります。お客様の目的に合った運動指導のスキルと安全にプログラムを遂行することがパーソナルトレーナーには求められるからです。

学べる内容および試験内容

直接受験する場合と講習を受けて受験する場合と分かれるため、ここでは「学べる内容」と「試験内容」を合わせてご紹介します。どのような学びがあるのかを理解することで「自身の目的」に合った協会を選択できます。また、パーソナルトレーナーに求められることが理解できます。

●NSCA
一般的には直接受験の方が多いようです。また、不安な方は受験対策講座を2日間受講して受験します。ここでは、試験内容と受験対策講座内容を記載します。
 
▶︎CSCS
CSCSの資格認定試験は、基礎科学セクションと実践/応用セクションの2つのセクションで構成されています。
【基礎科学セクション】
・エクササイズサイエンス
(解剖生理学/バイオメカニクス/トレーニングに対する適応/心理学など)
・栄養学
(アスリートに対する栄養指導/トレーニング効果を引き出す栄養学/サプリメントなど)
【実践/応用セレクション】
・エクササイズテクニック
(柔軟性エクササイズ/レジスタンストレーニング/プライオメトリック/スピード/有酸素性トレーニングなどの適切なテクニックと適切でないテクニック)
・プログラムデザイン
(競技パフォーマンスを最大限に向上させ、障害の危険性を抑えるためのトレーニングプログラムの作成)
・組織と運営
(施設基準の運営、訴訟問題や法的責任のリスクを最小限に抑えるための方法等)
・テストと評価
(指導するアスリートの競技特性等を考慮した、適切なテストと評価を実施するための知識)
 
▶︎NSCA-CPT
・クライアントに対する面談と評価
(クライアントと面談し、健康評価と体力評価を行う際に必要な知識/栄養学)
・エクササイズテクニック
(ストレッチ/自重トレーニング/スタビリティ/エクササイズ/レジスタンストレーニング/バイオメカニクス/有酸素性トレーニング/さまざまなエクササイズについての適切なテクニックやエラーテクニックに対する修正エクササイズの理解)
・プログラムプランニング
(クライアントのニーズに合ったトレーニングプログラムを計画するために必要な知識/プライオメトリック/スピードトレーニング/基礎知識の理解)
・安全性、緊急時の手順、法的諸問題
(安全な施設条件や機器の管理について理解/法的諸問題についても理解)
 
▶︎受験対策講座
・1日目
CSCS:解剖生理学/バイオメカニクス/栄養学/トレーニングに対する適応
NSCA-CPT:解剖生理学/バイオメカニクス/栄養学/トレーニングに対する適応/エクササイズテクニック
・2日目
CSCS:テストと評価/エクササイズテクニック/プログラムデザイン①/プログラムデザイン②/年齢差と性差/リハビリ/リコンディショニング
NSCA-CPT:面談と評価①/面談と評価②/プログラムデザイン/特別なプログラムデザイン①/特別なプログラムデザイン②
 
受験対策講座は基礎から学習を始める方に推奨できる内容で、受験用教材の各章/分野ごとに担当講師がポイントを解説してくれます。運動から栄養、プログラム作成と網羅的に学べるため、初心者には安心のサポートです。

●NESTA
健康/フィットネス/ウェルネスのプロとしての総合的な知識/技術の習得できるのがPFT認定。PFT認定では、直接受験に該当しない方、または初めてパーソナルトレーニングを学ぶ方はゼミコースの内容をご確認ください。直接受験の方は試験範囲となる教科書内容をご紹介します。
 
▶︎ゼミコース
・ロングゼミコース(4日間)
(運動生理学・機能解剖学・生体力学を一度も学ばれていない方や、経験が浅い方、資格取得に向けて基礎から学習したい方が対象となるコース)
・ショートゼミコース(2日間)
(運動生理学・機能解剖学・生体力学について、体系的に学ばれている方が対象となるコース)
▶︎試験範囲となる教科書内容
NESTAパーソナルトレーニングシステム/運動生理学/キネオロジー(運動機能学)と機能解剖学/生体力学/柔軟性/栄養と代謝/特別な集団/評価/プログラム設計/エクササイズ実践/安全管理・けがの予防と救急措置/パーソナルトレーニングのビジネス/売上とNESTAシステム/成功の秘訣
 
ショートゼミコースは基礎知識を習得していることを前提に講習を行うため知識に不安がある方はロングゼミコースをお勧めします。教科書では、基礎知識はもちろんのこと、ビジネスの学びもあります。また、NESTAでは特化型のスペシャリスト資格が多数あり、トレーナー活動の目的が明確な方はそちらをお勧めします。

●JATI
認定資格はATI/AATI/SATIとあります。原則、資格を取得するためには講習会への参加が条件となります。認定資格3種の概要と初めに取得するATI(トレーニング指導者)の養成講習会カリキュラムを記載します。
 
▶︎ATI(トレーニング指導者)
対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムを作成・指導するために必要な知識を習得
▶︎AATI(上級トレーニング指導者)
対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムを作成・指導するために必要とされる高度な知識を有するとともに、実技のデモンストレーション技能や指導技能を十分に習得
▶︎SATI(特別上級トレーニング指導者)
トレーニング指導者として必要とされるきわめて高度な知識及び技能を有するとともに、長期にわたる実務経験とすぐれた指導実績を保持していること
▶︎養成講習会カリキュラム
・一般科目:体力学総論/機能解剖/バイオメカニクス/運動生理学/運動と栄養/運動と心理/運動と医学/運動指導の科学
・専門科目:トレーニング指導者論/各種トレーニング法の理論とプログラム/各種トレーニング法の実際/トレーニング効果の測定と評価/トレーニングの運営と情報活用
 
学べる内容はどの協会も包括的に学ぶことができます。条件を満たし直接受験する場合は、各協会が出版している教科書で学ぶこととなります。また、NESTA、JATIは「ビジネス」にもフォーカスしています。「運動指導者」であり「ビジネスマン」であることは、パーソナルトレーナーとして活動する上で必須であるからです。資格に合格することも大切ですが、資格を取得するまでの学びも重要となります。


資格取得までの流れと受験費用等

パーソナルトレーナーとして活動するまでに、計画的に資格を取得し、準備しておきます。そのために、資格取得までの流れや費用は把握しておく必要があります。

●NSCA
紙や鉛筆を用いた試験ではなく、コンピュータベース試験のため、受験者が試験会場や日時を選んで受験できます。余裕を持ってテストセンターを予約するために、受験希望日の2ヶ月前を目安に出願の手続きを済ませておきます。出願手続きから120日間の受験期間が設定され、この期間に1回受験することができます。
 
▶︎受験までの流れ
①    出願
②    テストセンター予約
③    受験
▶︎受験受講料
・CSCS:50,200円
※CSCSは2つのセクション(実践/応用・基礎科学)を合格する必要があります。1セクションのみの受験は34,000円です。
・NSCA-CPT:46,000円
▶︎会員登録料(必須)
・正会員:13,200円(個人)
・学生会員:11,000円(大学生/大学院生/専門校学生/高校生/中学生)
▶︎試験結果
試験終了から24時間後から受け取ることができます。
▶︎資格認定の受け取り
試験合格後から1年以内に、各認定の条件を満たすことにより資格認定を受けることができます。資格認定を受けた後、1ヶ月以内に資格認定証が送付されます。
※試験に合格しても資格認定を受けるまでは、「資格認定者」として活動することはできません。
 
試験会場や日時を選べる点は受験しやすいと思います。しかし、出願手続きを行った時点で、キャンセル料や定められた受験期間の延長料が発生するため注意が必要です。

●NESTA
東京/名古屋/大阪の指定の会場にて受験ができます。
 
▶︎受験までの流れ
①    コースの申し込み(ダイレクト/ゼミ/WEB)
②    ※ゼミコースもしくはWEBコース受講者のみ
③    受験
受験の際は、1日目事前講習、2日目認定試験と2日間になります。月に1回程度の開催です。
▶︎各コース料金(PFT認定)
・ダイレクトコース:72,500円
・ゼミコース:ロング(4日間)/168,500円
:ショート(2日間)/120,500円
・WEBコース:107,500円
※上記料金に教材費/講習料/受験料/資格登録手数料など全て含まれています。
▶︎スペシャリストコース
・各コース:63,000円
▶︎試験結果
・認定試験後、約4〜6週間
・合格者に、NESTA認定証が届いた時点から資格の効果を発揮
 
試験会場が3カ所のため、近辺の方は受講しやすいかと思います。料金はゼミを受講する場合、他協会よりも高額となります。PFT認定で総合的に学ぶのか、スペシャリストコースで特化して学ぶのか、選べる点が受講選びの楽しみでもあります。

●JATI
試験会場は東京が主で、地区別会場もあります。
 
▶︎受験までの流れ
①    正会員に入会
②    養成講習会の受講および学習課題の提出(免除処置あり)
③    受験
▶︎受験受講料
・30,000円
▶︎養成講習会受講料
・一般/専門科目:105,000円
※免除処置により、全額もしくは一部が免除されます。
※現役学生には「奨学生制度」あり

▶︎正会員年会費(必須)
・10,000円
▶︎試験結果までの流れ
10月(東京)12〜2月(地方)3月(東京)にて認定試験で合格後、認定資格付与
 
開催日程が限られていることが難点。しかし、開催場所は地方にもあるため地方の方はタイミングさえ合えば受験しやすくなります。料金は合わせて最高150,000円ほどですが、免除処置や奨学金制度を活用できれば値段はかなり抑えられます。

資格取得後のスキルアップ

パーソナルトレーナーデビューを果たし、セッションを繰り返していくと必ず課題に直面します。人の体は千差万別であり、スキルアップ無しでは対応しきれません。初めに取得できる資格のほとんどが基礎であるため、資格取得後に協会でどのような学びがあるのかも重要となってきます。また、資格の継続のためには、単位の取得が必須となります。協会が主催するセミナーに参加することで、単位も取得できます

●NSCA
・ジャパンコーチコース
個々の会員が興味のあるものを学べるように、各コースを独立させた教育プログラムです。実際の指導現場で必要なスキルを身に付けられます。スポーツ障害/ジュニアアスリート/速く走るためのトレーニングなど、細分化されているため目的を絞って学ぶことができます。
・フォーラム
年に1回、著名な講師を招きトレーニングに関する講座を開催
・カンファレンス
年に1回、海外より講師を招き、ハイレベルなトレーニングに関する知識と技能を学べます。

●NESTA
・スペシャリストコース
2日間16時間の講習会で、専門的知識やメソッドを学びます。また、カリキュラムごとに資格認定証を付与されるため、クライアントへの信頼を得られやすくなります。
腰痛予防・改善/糖尿病予防/キッズハイパフォーマンス/フィットネスセールス/スイミング/クラブマネジメント/レボリューショントレーニング/キッズカーディオ&ウェイト/キッズコーディネーション/ウエイトマネジメント/シニア/カーディオ/ダイハード/ダイエット&ビューティー/ウィメン45/メンタル/フィットネスニュートリション/テニスコンディショニング/ゴルフコンディショニング/パワーサプリメント 

●JATI
・総会研修会
年に1回、優秀トレーニング指導者などの表彰等を行うとともに、トレーニング指導者のための情報交換、講演・講習等を実施
・研修交流会
年に1回、トレーニング指導者のための情報交換、講演・講習等を実施
・学生トレーニング指導者交流会
年に1回、トレーニング指導者を目指す全国の学生たちの研修・交流イベント
・全国8支部ワークショップ
地域ごとに行うトレーニング指導者のための情報交換・知識研鑽のためのイベント

資格更新のために必要な要件

資格を更新するためには、更新年数、必要単位、更新料と各協会とも異なります。長期的に費用や単位取得など困難にならないように確認しておきましょう。

●NSCA
資格認定日に関わらず一律の期限が決まられています。よって、資格認定された日によって、取得する単位数や費用が異なります。最長3年間で更新し、更新料は最大で9,000円となります。その場合、必要単位は6単位ですが、カンファレンスに2日間参加すれば2単位取得でき、それほど難易度は高くありません。また、規定のセミナーやクイズに回答することでも単位を取得することもできます。
※別途、1年ごとに年会費が13,200円(正会員)、学生会員の場合11,000円かかります。

●NESTA
資格有効期限は4年間で、更新料は20,000円です。必要単位は5単位ですが、スペシャリストコースを受講すれば5単位を満たすことができます。他、スキルアップセミナーやSPORTECなどに参加することや通信教育でも単位を取得できます。
※NESTAは別途の年会費がありません。しかし、事故の保証やさまざまな特典を得られるNESTA会員制度があります。こちらに入会した場合は1年ごとに12,000円が必要となります。

●JATI
資格有効期限は5年間で、更新料は20,000円です。必要単位は15単位です。JATIが主催する講習会やCPR /AEDに関する講習会の受講によって単位が取得できます。
※別途、1年ごとに年会費が10,000円必要となります。
 
単位を取得する際、別途でセミナー受講料やイベント参加料が必要となります。そして、必要単位を取得して更新時期に更新料も支払います。また、ほとんどの資格、養成団体で10,000円ほどの年会費が毎年かかります。資格は1つに限らず、複数持つトレーナーもいますが、年会費/更新料も資格の数だけかさむので考慮しておきましょう。

3大資格のまとめとオススメな人

●NSCAは知名度と資格の取りやすさ
・資格を取得する上で、重要となるのが資格の取りやすさです。とくに、フィットネスの現場で働き始めて、資格を取得するとなればお金よりもスケジューリングが困難になります。仕事を空けると、その分仕事でいただく報酬にも影響します。
・テストセンターが全国各地にあるため、地方に在住の方は移動費も含めNSCAがお勧めです。
・大学/専門学校卒業ではない方で、実務経験も無い方でも受験できます。ゆえに、NSCA資格取得者は多いのかもしれません。
・後に、JATI-ATI(トレーニング指導者)の資格取得を目指す方は、NSCAのどちらか資格を現在有もしくは過去に取得していれば、養成講習会/自己学習課題の提出が免除され、費用、手間が省けます。
▶︎パーソナルトレーナーの入り口として、初心者もしくは就業中の方にお勧めです。

●NESTAは差別化できる
・体育系/医療系の学校出身であること、パーソナルトレーナー/インストラクターなどの実務経験、フィットネス企業勤務/運動指導の実務が1年以上あることが1つ以上該当すれば受験できるため、ほとんどの方で取得しやすい。
・スペシャリストコースが充実しており、部分的に学ぶことやさまざまな専門資格を取得でき他トレーナーとの差別化できます。また、2日間で各コースが修了するため時間的にも優秀です。
▶︎フィットネススタッフやインストラクターで「現場経験」「実務経験」がある方にお勧めです。今の仕事に色を付けたい方にもお勧めです。

●JATIは日本人に適している
・他協会はアメリカ発祥であるのに対して、JATIは日本で発足した協会です。これまで、トレーニングは外国からもち込まれたものが多かったように思われますが、日本発の体力/健康トレーニング法を学ぶことができます。
・資格有効期限が5年と一番長く手間が省けます。
・NSCA資格取得者であれば、初めに取得するJATI-ATI(トレーニング指導者)の養成講習会/自己学習課題の提出が免除され、費用、手間が省けます。
▶︎日本発の資格を取得したい方、2つ目の資格を検討している方にお勧めです。

資格以外の特徴やメリット/デメリット

パーソナルトレーニングの流行に伴い、パーソナルトレーナーが増え、トレーナーを養成する期間も増えてきました。学び方は人それそれであるため、選択肢の1つとしてご確認ください。

●専門学校
基本的には2年かけてパーソナルトレーナーの基礎から実践まで学べます。将来的にトレーナーを目指している方やじっくり学びたい方にお勧めです。設備や環境も十分に整っています。しかし、時間がかかることと費用はそれなりにかかることがデメリットです。

●パーソナルトレーナー向け養成スクール
上記の3大資格を含め、さまざまな団体があります。就職支援や独立までのアドバイスをしてくれるところもあります。2ヶ月〜半年程度で資格を取得できます。費用は200,000〜600,000円が相場で、専門学校と比較すると短期間で安く資格取得ができます。また、パーソナルジムがスクールを運営しているケースが多く、専門学校よりも実践的で現役のトレーナーに教えてもらえることが非常に大きなメリットとなります。そのままスクールを運営するパーソナルジムへ就職できる可能性もあります。

パーソナルトレーナー養成スクールで資格を最短取得

NSCAやNESTAなどパーソナルトレーナー向けの資格を取得するには専門学校に通うか独学かスクールに通うか、3つの選択肢があります。機能解剖学や運動生理学などの基本知識があれば独学でも合格は目指せる範囲だと思いますが、基本知識に自信のない方は、スクールへ通うことをオススメします。また、スクールに通うことで、基本的な知識はもちろん、実践的な実技(トレーニング指導)を習得できたり、就職支援が受けられたり、卒業生のコミュニティができたりと資格取得以外のメリットがとても多いため、独学の人よりも何かと有利です。

個別指導であれば、最短2ヶ月で取得することもできます。最近では多くのスクールがあり選定が難しいため、ここでは厳選したオススメのスクールを幾つかご紹介します。個別指導なのか集団授業なのか、オンラインに対応しているのか、講師はどんな人なのかなどご自身に合ったスクールを探して、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか?
>>おすすめのパーソナルトレーナー養成スクールまとめ

まとめ

冒頭にもお伝えしたように、「私はパーソナルトレーナーです」と言ってしまえばトレーナーとして成立してしまいます。しかし、フリーランスで活動するにあたり、「契約の優遇」「お客様の信頼」ともに資格を取得している方が有利なことは間違いありません。また、資格取得がゴールではなく、目の前のお客様一人ひとりの要望にお応えすることがパーソナルトレーナーの役目です。知識/ビジネススキル/コミュニケーション力など、学びは多岐にわたりますが、継続して努力することがパーソナルトレーナーとして成功するために重要ではないでしょうか。自身の「トレーナー像」を明確化し、資格取得する資格選びの参考になれば幸いです。