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JATIの資格についてまとめてみた

資格

2020.06.08

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パーソナルトレーナーになる!その第一歩は、パーソナルトレーナーの資格を取得すること。活動を行う上で、資格が無いと不便なことがたくさんあります。おそらくパーソナルトレーナーという職業を語りたいだけの方はおらず、しっかり稼いで生業として成立させたいことでしょう。フィットネスクラブを始め、小型ジム、自宅、オンラインとさまざまな場所で働くことが出来るのは、資格があってのことです。自分の目的に合った資格を取得し活躍の場を広げましょう。今回は日本発のパーソナルトレーナー資格JATIをご紹介します。

JATIとは?

日本の環境や実情に合ったトレーニング理論を学べる日本発の教会です。これまでの体力トレーニングは外国からもち込まれたものがほとんどでした。よって、全世界から情報を収集し、日本に適合したトレーニング法や指導法、システム等について構築したのがJATIです。常に研鑽を積み、専門職としての知識と技能を高めるべく、お互いに交流を拡げ、情報交換や議論を深める場を作りたいという機運が高まり、この会の発足に至ったとあります。日本人と欧米人では、体格も違えば筋力なども違います。日本人を対象とするトレーニングであれば日本人の体に合ったトレーニング法を提供できなければなりません。まさに日本人に特化したトレーナー資格と言えるでしょう。

認定資格

JATIの資格は3階級となっています。一般人からトップアスリートまであらゆる対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムの作成と指導ができる専門家を目指します。
 
▶︎トレーニング指導者 JATI-ATI:Accredited Training Instructor
まず、始めに取得する資格です。対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムを作成・指導するために必要な知識を習得します。スポーツ選手や一般人を対象としたトレーニング指導の専門家として活動するための基礎資格として位置づけられます。

▶︎上級トレーニング指導者 JATI-AATI:Advanced Accredited Training Instructor
適切な運動プログラムを作成・指導するために必要とされる高度な知識を有するとともに、実技や指導技能を十分に習得したと認められた方に授与されます。トレーニング指導の専門家として高いレベルの知識と技能を有し、後進への指導を行う能力も有することを証明する上級資格として位置づけられます。ハイレベルなアスリートを対象としたトレーニング指導者、大学や専門学校等にてトレーニング指導者の教育・養成に携わる方、フィットネスクラブのチーフインストラクターなどに推奨されます。

▶︎特別上級トレーニング指導者 JATI-SATI:Senior Accredited Training Instructor
トレーニング指導者として必要とされるきわめて高度な知識及び技能を有するとともに、長期にわたる実務経験とすぐれた指導実績を保持していることを認められた方に授与されます。国内を代表するトレーニング指導者として、業界の社会的地位向上を担う最上級資格として位置づけられます。国際レベルのトップアスリートを指導するトレーニング指導者、大学や専門学校等におけるトレーニング指導者の教育・養成統括担当者、フィットネスクラブにおけるインストラクターの教育研修担当者などに推奨されます。

資格認定条件

▶︎トレーニング指導者 JATI-ATI
1.JATIの正会員であること
2.大学・専門学校卒業者
3.高等学校を卒業し、3年以上の運動指導に従事した経験のある者
上記の2つを満たしている事が必須となります。

▶︎上級トレーニング指導者 JATI-AATI
1.有効なJATI個人正会員であること
2. トレーニング指導者(JATI-ATI)を取得した後、試験日までに3年以上の運動指導経験があること。
3. AED/CPRの認定者であること
※CPR/AEDとは、心肺蘇生法(CPR)と自動体外式除細動器(AED)のことで人命救助のなどに必要な認定です。原則無料で受講でき、消防署や赤十字社(有料)で取得できます。
1〜3を全て満たしていることで受験ができます。

▶︎特別上級トレーニング指導者 JATI-SATI
1. JATIの正会員であること
2. 上級トレーニング指導者(JATI-AATI)を取得した後、5年以上の運動指導経験があること。
※他、運動指導歴や対象年齢の指定もあります。

資格取得までの主な流れ

試験会場は東京が主で、地区別会場もあります。
①    JATI正会員入会
②    8月:養成講習会の受講および学習課題の提出
③    本認定試験は、一般対象と養成校対象の2種類があり、一般対象の認定試験は毎年11月および3月頃に実施。また、養成校対象の認定試験は10月から2月にかけて行われます。
④    認定試験で合格後、認定資格付与
▶︎正会員年会費(必須)
・10,000円
 
開催日程が限られていることが難点ではありますが、開催場所は地方にもあるため地方の方も受験はしやすいでしょう。

試験について

■トレーニング指導者 JATI-ATI
▶︎合格率
・一般対象:約90%(2018年度)
・養成期間対象:約55%(2018年度)
▶︎受験受講料
・30,000円
▶︎試験内容
・一般科目:(90問)
・専門科目:(90問)
それぞれ4つの選択肢の中から正解を選ぶマークシート方式です。
※どちらか不合格だった場合は不合格科目のみ再受験できます。
 
■上級トレーニング指導者 JATI-AATI
▶︎受験受講料
・30,000円
※1科目のみ受験の場合は、過去に受験歴がありどちらか1科目が既に合格済の方のみ対象となります。
・筆記試験のみ再受講の場合:10,000円
・実技試験のみ再受講の場合:20,000円
▶︎試験時間
筆記試験:60分
実技試験:30分
▶︎試験内容
・筆記試験
スポーツの競技力向上と健康体力増進の両分野を対象とし、上級トレーニング指導者として身につけるべき知識の習得度を評価するものです。以下3つの項目の中から論述式の問題が出題されます。
①対象や目的に応じたトレーニングプログラムの作成
②トレーニング効果の測定及び評価
③トレーニング指導の実務(トレーニング運営、施設及び器具の整備とメンテナンス)

・実技試験
スポーツの競技力向上と健康体力の両分野を対象とし、上級トレーニング指導者として必要とされるデモンストレーション能力と実技指導能力の習熟度を評価するものです。必要に応じて口頭試問も実施します。
出題内容は以下の通りです。
実技試験1:デモンストレーション能力の評価
指定されたエクササイズの実施方法と留意点について説明し、デモンストレーションを行う。
実技試験2:指定された対象及び目的に応じて適切なプログラムについて説明し、モデルに対して実技指導を行う。
 
■特別上級トレーニング指導者 JATI-SATI
▶︎受験受講料
・30,000円
▶︎審査方法
①第一次審査:書類選考
②第二次審査:講習会の受講及び小論文作成
▶︎講習会内容及び時間
・講義:「JATIの理念とJATI-SATIの役割」(90分)
・小論文執筆:(80分)
▶︎推奨に関するガイドライン
①人格が高潔で、知識、能力、経験に優れ、かつJATIの活動理念や事業内容を理解し、トレーニング指導者の社会的地位の向上に寄与していること
②JATIに友好的かつ協力的であり、実際にJATIの活動に対する貢献実績があること。JATI-SATI取得後もJATIの中で後進の育成に協力していただける方であること。
③自身のトレーニング指導能力だけでなく、後進のトレーニング指導者の育成に有益な実績やノウハウをお持ちであること。その実績やノウハウは客観性を持ち、高い実績を上げていること。
 
JATIは上位の資格を取得するまでに、年数やスキルを要します。その分、上位資格は他トレーナーとの差をつけるチャンスです。

講習会について

原則、資格(JATI-ATI)を取得するためには講習会への参加が条件となります。
 
▶︎講習会受講料
・一般/専門科目:105,000円
※免除処置により、全額もしくは一部が免除されます。
※現役学生には「奨学生制度」あり
▶︎講習会カリキュラム
・一般科目:体力学総論/機能解剖/バイオメカニクス/運動生理学/運動と栄養/運動と心理/運動と医学/運動指導の科学
・専門科目:トレーニング指導者論/各種トレーニング法の理論とプログラム/各種トレーニング法の実際/トレーニング効果の測定と評価/トレーニングの運営と情報活用

資格更新

認定資格の更新ためには、JATIが指定する「継続単位」を、5年間の有効期間中に「15単位以上」取得することが必要です。資格の種類を問わず、5年間で15単位が必要です。以下、単位取得が可能な講習会などを記載します。
 
①JATIが主催する講習会
・研修交流会/ワークショップ/勉強会など
1時間あたり1単位
②JATIが認定した他団体の講習会
1時間あたり0.1〜0.5単位
③心肺蘇生法(CPR)と自動体外式除細動器(AED)に関する講習会
④健康運動指導士資格の更新
5単位

資格取得後のスキルアップや交流会

①総会研修会
優秀なトレーニング指導者などの表彰式やトレーニング指導者同士の交流、情報交換、講習等行っています。
②研修交流会
③学生トレーニング指導者研修交流会
トレーニング指導者を目指す全国の学生たちの研修/交流イベントです。
④全国8支部ワークショップ
地域ごとに行うトレーニング指導者のための情報交換会/知識研鑽のためのイベントです。

日本発の認定資格とあって、資格認定までの年数や内容は充実しています。将来的にセミナー講師や現場コーチを目指すのであればJATIをお勧めします。特別上級トレーニング指導者の取得までは長い道のりかもしれませんが、運動指導者として目標とするのも良いのではないでしょうか?

パーソナルトレーナー養成スクールで資格を最短取得

NSCAやNESTAなどパーソナルトレーナー向けの資格を取得するには独学かスクールに通うか、2つの選択肢があります。機能解剖学や運動生理学などの基本知識があれば独学でも合格は目指せる範囲だと思いますが、基本知識に自信のない方は、スクールへ通うことをオススメします。また、スクールに通うことで、基本的な知識はもちろん、実践的な実技(トレーニング指導)を習得できたり、就職支援が受けられたり、卒業生のコミュニティができたりと資格取得以外のメリットがとても多いため、独学の人よりも何かと有利です。

個別指導であれば、最短2ヶ月で取得することもできます。最近では多くのスクールがあり選定が難しいため、ここでは厳選したオススメのスクールを幾つかご紹介します。個別指導なのか集団授業なのか、オンラインに対応しているのか、講師はどんな人なのかなどご自身に合ったスクールを探して、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか?

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