パーソナルトレーナーを目指す皆さん、こんな悩みを持っていませんか?? 「トレーナーの資格って何を取ればいいんだろう、、。」 「未経験だけど自分にも資格取れるのかな、、。」 「資格の勉強って何をすればいいのかわからない、、。」 「そもそも資格って意味あるのかな??」 僕もそう考えるうちの一人でした。今では資格の種類も増えて、実際に何を取得するべきなのか迷ってしまうほどなので、これからパーソナルトレーナーを目指す皆さんはたくさん考えてしまうと思います。今回はそんなパーソナルトレーナーを目指す皆さんのヒントになればいいなと思い、記事を書いて行こうと思います。実際に僕が経験したことや感じたこともふまえてお話するので、是非これからの参考になれば嬉しいです。
パーソナルトレーナーの資格の種類
まずはパーソナルトレーナーの資格にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。自分がターゲットにするお客様によっても種類が変わっていきますので、まずは今どんな資格があるのかをリサーチしておきましょう。
健康運動指導士
NSCA-CPT、NSCA-CSCS
NESTA-PFT
アディダスパフォーマンストレーニング認定トレーナー
まずは大きくこの4つをチェックしておくべきです。どの資格もフィットネス業界では知名度があり信頼性も高い資格で、求人の優遇条件にも上位にランクインしてる資格になります。
取得しておくべき資格
上記で挙げた4つの資格を全て取得しなくてはいけない!というわけではありません。資格を取るには勉強時間の確保だけでなく、お金もかかるものです。ただ、パーソナルトレーナーとして取得しておくべき資格は、しっかりと取得しておくことをオススメします。4つとも大切な資格であることは間違いないですが、今回はあえて取得優先順位をつけたいと思います。
1位 NSCA-CPT、NSCA-CSCS
2位 NESTA-PFT
3位 健康運動指導士
4位 アディダスファンクショナルトレーニング認定トレーナー
ここで勘違いしてほしくないのは、どれも資格として素晴らしいということです。ちなみに、僕自身はこの4つの資格全て取得させていただいておりますが、資格取得の際に勉強したことはどれも活きています。あくまで僕個人が実際に独立し、ジム開業を行なった際の経験もふまえてご説明をさせていただいてきます。
【1位】NSCA-CPT、CSCS
特定非営利活動法人NSCAジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)が主催する資格です。パーソナルトレーナーを目指そうと思った方であれば、一度は耳にしたことがある資格かもしれませんね。それくらい知名度・信頼度がかなり高い資格です。パーソナルトレーナーを目指す上で、まず取得すべき資格不動の1位だと思います。パーソナルトレーナーの求人欄を見ても、まずNSCA取得者優遇という文字をよく見ます。
解剖学、生理学、運動生理学、トレーニングプログラム構成、トレーニングフォームなどトレーナーであれば絶対に必要な知識が勉強できます。その分教本もかなり分厚くなっているため、見た時点で心が折れそうになる人も何人も見てきました、、。しかし資格を取得してからは大きな自信にもなり、堂々と指導できるようになると思います
【2位】NESTA-PFT
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会が主催する資格です。NSCAと同じくフィットネス業界的にも国際的にも知名度が高い資格の一つです。NSCAよりも比較的に取得しやすいと思います。その理由の一つとして、NSCAの資格教本よりも約半分ほどの厚さになってます。もちろん、解剖学や生理学の分野も勉強する必要がありますが、より範囲が狭くなり浅く勉強できます。ただ、簡単になるというわけではなく、これだけは絶対に!というような基本となることはしっかりと勉強できる資格です。
【3位】健康運動指導士
公益財団法人 健康体力づくり事業財団が主催の資格になります。その名の通り、主に健康づくりに特化した指導方法・プログラムを学びます。フィットネスクラブや介護施設、または学校にて健康・体力づくりの指導プログラムをする際に役立つ資格です。身体づくりの基本となるストレッチや歩く・立つ・座るなどの基本動作が必要な方々を集団で指導することが得意となる資格だと思います。なので、筋肉増量!ダイエット!というよりも基本的な運動、というイメージで指導をしたい方にオススメです。
【4位】アディダスファンクショナルトレーニング認定トレーナー
アディダスが主催する資格です。ファンクショナルとは『機能的』という意味であり、より機能的な動きに特化したトレーニングが学べる資格です。日常生活の中での身体の動かし方はもちろん、スポーツ選手の身体づくりを指導する上でもかなり役立つと思います。なぜ僕がこの資格を選んだかというと、やはり『アディダス』という誰もが知っているブランドが入っている資格は信頼度があるからです。取得しているパーソナルトレーナーも多く、4つの中では一番取得しやすい資格になります。
資格取得のための勉強法
当たり前ですが、資格を取得するために勉強しなくてはいけません。それぞれの主催団体が出版している教本を購入して、それに沿って勉強していきましょう。基本的にはその教本からの出題されます。しかしパーソナルトレーナーの勉強するにしても、どんな方法で実践良いのでしょう。学生時代の数学や英語とは違い、ただドリルを問いて勉強するという訳にもいかないですよね。資格を取るためには次のことに注意しながら勉強していきましょう。
・教本は最初から読まない。
・本当に苦手なところは捨てる。
・まずは流し読み。
(教本は最初から読まない)
これは勉強する際のあるあるなのですが、教本が届くと誰しもがモチベーションが上がるんですよね。そして、よし勉強するぞ!と意気込んで隅々まで覚えようという気になります。意気込み自体は素晴らしいのですが、そのまま教本の最初から読み始めてしまうとどうなるか、、。まず第一に飽きます。そして、少し理解できない箇所が出てくると理解するために考えるのですが、それでもわからないのでモチベーションが下がり、そのまま勉強しなくなってしまうんです。これ、本当によくあります。
一つ勉強する際の新しい方法として、最初から勉強しなくてもいいということを覚えておきましょう。教本などの最初のページには、正直退屈な内容が多いです。その退屈な内容から読んでしまうから、モチベーションが落ちてしまうのです。まずは目次を見て、自分が興味があるところから読み進めてください。
「え?普通わからないところや難しいところから勉強するものでは??」と思うかもしれませんが、興味あるところ・面白そうなところからで大丈夫です!自分から選んでページを選択することで、一つしっかり読もうとするための責任が自分に課されます。そしてさらに内容に興味がわけば、そのまま読み進めることでき、その教本を読むという習慣にも繋がるんです。興味があるところを読んでいて、「やっぱり違うなー」と思ったら飛ばしてもらってOKです。また読めそうなところを探してください。まずは続けて読めて、「へー、そうなんだー」と思える勉強をしていきましょう。その気持ちが勉強の楽しさ、そしてもっと知りたいという気持ちを強めていきます。
(本当に苦手なところは捨てる)
はっきりと、そして当たり前のことを言います。資格取得には試験に合格すればそれでいいんです。少しひねくれた言い方をすれば、合格さえすればいいですよね。もちろん、不正をしててでも、、と言っているわけではありませんよ。僕が言いたいのは、合格点を満たしてさえいればいいんです。学生時代を思い出してみると、得意科目と苦手科目があったと思います。勉強をしていけば、自分が苦手な教科やジャンルが必ず出てきます。苦手な科目ができるようになるために勉強することも大変良いのですが、試験合格に向けて勉強する際には少し時間の無駄になることがあります。
例えば、100点中70点が合格ラインだとします。70点も点数を取らなくてはいけないと思うか、30点は間違えてもいいと思うか、あなたはどちらですか。実は試験においては、後者の考え方はとても大事です。自分がわからないところをわかるまで勉強するよりも、得意なところで点数を稼げるようにより深く勉強すべきです。そうすれば、時間を効率よく使うことができ、合格率もグッと上がります。全てを100点満点に勉強する必要はありません。得意分野をしっかりと勉強して点数を伸ばしましょう。ただ、本当に苦手だなと思うところだけです。全体をしっかりと勉強して上で、ここで点数を取る、ここはある程度捨ててもOKというのを判断してください。
(まずは流し読み)
皆さんは何か覚えるときにどんな方法で覚えようとしますか??よくあるのがノートを用意して書きながら覚えるの方法ですが、パーソナルトレーナーの資格を勉強するときにはあまりオススメしません。なぜかと言うとキリがないからです。解剖学、生理学など覚えるべきか単語たくさんあるだけでなく、ほとんどが漢字になります。それを一つ一つノートに書いて覚えていては、時間がいくらあっても足りず、非常に効率の悪い勉強方法になります。まずは教本を一通り流し読みしましょう。もちろん、上記で述べた通り最初からでなくてもOKです。苦手な分野も、さーっと流し読みはしていきましょう。ポイントは覚えようとしなくていいということです。流し読みなので本当に文字を読んでるだけになりますが、それで充分です。まずは一回流し読みするだけでも、「この言葉どこかで見たことがある」と脳はわずかに記憶しています。その繰り返しが、記憶の定着に繋がります。
ちなみに、僕は資格の勉強をするときに紙やノートに書いて覚えたことはありません。それでも合格することができました。しかもこれは、元々記憶力がいいからというわけでもありません。僕自身で証明できました(笑)全ての項目をノートに書く必要がないというだけで、書くことがダメというわけないですよ。メモを取ったり、考えながら理解しようとするときに必要なときもあります。まずはざっくりと、その教本にはどんな内容が書いてあるのかを理解するためにも、流し読みをオススメします。
資格ある!ない!の違い
さて、ここまで資格の種類や勉強法などについて話してきましたが、そもそも資格がある場合とない場合で何か違いはあるのでしょうか。はい、もちろんあります。
まず一つに、企業・お客様に対する信頼度です。シンプルな考え方として、もしあなたが脱毛サロンに行ったとします(仮)。そのお店のスタッフAさんは資格を持っていません。しかしスタッフBさんは、脱毛●●協会認定△△の資格を取得しています。さて、どちらのスタッフにやってもらいたいでしょうか。おそらくほとんどの方がスタッフBさんを選ぶと思います。このように、資格を持っているとそうでない場合では、お客様からの目線が違います。
二つ目には、自信です。もし試験に合格して資格を取得したら嬉しいですよね。その気持ちが自信になります。
自分が勉強してきたことが間違わずに合格できたということは、協会から認めらたということですので、お客様に自信を持って指導しやすくなります。お客様から「何か資格は持っているの?」と聞かれて、「いえ、今勉強中でして、、」と答えるのと、「はい!△△というトレーナーの資格を持っています!」と答えるのでは、テンションが全く違いますよね。この気持ちは実際の指導中にも自然と表れてきます。堂々とお客様を導くためにも、資格取得は大きな自信材料にもなるのです。
そして三つ目に、就職・転職に有利であることです。もちろん前提として、人間性やコミュニケーション力などは必須でしょうが、未資格でジムインストラクターなどの経験もない場合で就職・転職できるケースは稀かなと感じています。やはり資格を持っているということは、企業様にとっても大きなプラスになるはずです。
最後に気をつけてほしいことは、資格取得はゴールではないというこです。取得してから勉強しなくなるのでは意味がありません。実際にはそこからが本番という意識を持って、より深いところまで学んでいきましょう。ペーパーテストと実際の指導は全く違いますから、コミュニケーション、トレーニング補助など、より実践的な練習と勉強を積みながら、パーソナルトレーナーとして頑張っていきましょう!
パーソナルトレーナー養成スクールで資格を最短取得
NSCAやNESTAなどパーソナルトレーナー向けの資格を取得するには独学かスクールに通うか、2つの選択肢があります。機能解剖学や運動生理学などの基本知識があれば独学でも合格は目指せる範囲だと思いますが、基本知識に自信のない方は、スクールへ通うことをオススメします。また、スクールに通うことで、基本的な知識はもちろん、実践的な実技(トレーニング指導)を習得できたり、就職支援が受けられたり、卒業生のコミュニティができたりと資格取得以外のメリットがとても多いため、独学の人よりも何かと有利です。 個別指導であれば、最短2ヶ月で取得することもできます。最近では多くのスクールがあり選定が難しいため、ここでは厳選したオススメのスクールを幾つかご紹介します。個別指導なのか集団授業なのか、オンラインに対応しているのか、講師はどんな人なのかなどご自身に合ったスクールを探して、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか?
高月宏和(Hirokazu Takatsuki)
スポーツ系の専門学校を卒業後、J1リーグに所属する静岡の清水エスパルスに入社。一般の方からプロ選手までのトレーニング指導を5年経験したのち、パーソナルトレーナーとして独立。独立から7ヶ月後にパーソナルジム『BodyBrand』を設立。主に一般の方の『美姿勢づくり』『ダイエット』をサポートするパーソナルジムとして定評があり、現在は5名のトレーナーと活動中。