健康運動指導士の資格についてまとめてみた

健康運動指導士とは？

健康運動指導士とは、保健医療関係者と連携しつつ安全で効果的な運動指導と運動プログラムの作成、計画の調整等を行う役割を担う者をいいます。この健康運動指導士の養成事業は、生活習慣病を予防し、健康水準を保持/増進するなど国民の健康づくりのために創設されました。今後、生活習慣病対策においては、一次予防だけでなく二次予防も含めた健康づくりのための運動を指導する専門家が求められます。公益財団法人健康・体力づくり事業財団としては、ハイリスク者も対象にした安全で効果的な運動指導を行なうことができる専門家を目指す上で健康運動指導士をまず取得すべき資格であると位置付け、質の高い人材の養成、確保を積極的に行っています。

健康運動実践指導者との違いは？

同じ公益財団法人が認定している称号で、「健康運動実践指導者」という資格があります。健康運動実践指導者は、健康づくりのための運動指導者に与えられる称号のひとつで、もうひとつの資格である健康運動指導士と両輪となって生涯を通じた国民の健康づくりに貢献してきました。健康運動指導士は「個々人の身体状況に応じた運動指導」と「生活習慣病にかかる可能性のある"ハイリスク者"への指導」を行う人材として養成されています。健康運動実践指導者は新たな役割として「自ら見本を示せる実技能力」と、「集団に対する運動指導技術に長けた者」となるよう養成を行います。

資格取得までの流れ（取得単位数、費用）

①受講申し込み
・前期（2月頃）
・後期（7月頃）
②講習会にて必要単位の取得
・1日の講習は基本的に5講義（1講義90分）、9:00〜18:15で行われます。
・受講者の保有資格によって、取得単位数が異なりますので下記にてご確認ください。

●104単位コース：262,500円（税抜）
❶以下の国家資格を有している者であって、大学（修業年限4年以上）卒業者
歯科医師/看護師/准看護師/助産師/薬剤師/栄養士/あん摩マッサージ指圧師/はり師/きゅう師/柔道整復師/理学療法士/作業療法士/臨床検査技師
❷受講資格❶と同等以上の能力を有する当財団が特別に認定する者
例）体育系の学位を海外で修めた方など
❸受講資格❹〜❻を満たしている者
 
●70単位コース：194,500円（税抜）
❹医師/保健師または管理栄養士の資格を有している者
 
●51単位コース：145,500円（税抜）
❺4年生体育系大学（教育学部体育学系を含む）卒業者（卒業見込みを含む）
 
●40単位コース：121,500円（税抜）
❻・健康運動実践指導者の称号を有する者
　・「日本スポーツ協会公認資格」スポーツプログラマー/アスレティックトレーナー/フィットネス トレーナーのいずれかの資格を有している者
　・「日本フィットネス協会認定資格」GFIエグザミナー、GFIディレクターのいずれかの資格を有している者
 
③認定試験
 
④各試験実施期間終了後の約1ヶ月後に、郵送にて全受験者に合否通知を送付
 
⑥健康運動指導士の登録

認定試験について（試験内容、受験資格、費用）

▶︎試験の出題形式
・四肢択一　75問（120分）
※認定試験は一年度中に3回、マークシート方式で実施していましたが、 新型コロナウイルス感染症対策として、令和2年度認定試験はCBT(Computer Based Testing)方式で実施することになりました。CBT方式とは、ITによりネットワーク化された試験センターにてパソコン上で受験をする方式です。
 
▶︎合格率
・総計72.5%
※令和2年5月20日〜6月30日実施分
 
▶︎養成講習会修了者/再受験者
・受講料：13,619円
合計：13,619円（税込）
本試験の受験資格は、下記の条件のいずれかを満たす方に与えられます。
①健康運動指導士養成講習会において、受講申込コースの全課程を修了された方
②現在講習会を受講しており、受験申込締切日までに修了の方
③過去の健康運動指導士認定試験において不合格となり、再受験を希望する方
※但し、②に該当する方で、欠席等により受講申込コースの全課程が修了できなかった場合は、受験資格は与えられません。補講(料金別途)を受講してください。 
 
▶︎養成校養成講座修了者
・受講料：13,619円
・審査料：2,095円
合計：15,714円（税込）
本試験の受験資格は、下記の条件のいずれかを満たす方に与えられます。
①健康運動指導士養成校において養成講座を修了し、かつ、当該校を卒業見込みの方
②健康運動指導士養成校において養成講座を修了したが、卒業までに受験申し込みをしなかった方 (但し、当該校卒業後4年以内の方に限る。また、出身校が養成校として認定される以前に在籍していた場合は除く。) 
③健康運動指導士養成校の養成講座を未修了で卒業後、大学設置基準第31条の規定に基づく科目等履修生として当該校の養成講座の未修了科目の単位を修得した方。(但し、養成講座の未修了 科目の合計単位が、当該校の定める範囲で4単位以内である場合に限る。また、当該校卒業後4年以内の方に限る。)
 
※養成講座とは、健康運動指導士認定試験を受験するために必要な科目を示します。養成講座は、大学によって講座、科目名称が異なります。

健康運動指導士の登録について

①認定試験に合格した方には、健康運動指導士の登録資格が与えられます。また、登録の申請をすることにより、健康運動指導士の称号を取得することができます。新規登録料は、24,200円(税込)です。
②登録は5年間有効で、所定の講習会を受講することにより更新することができます。 登録更新料は、22,000円(税込)です。
③試験及び登録に関して、虚偽若しくは不正な手段によったものであることが判明した場合には、 試験の中止、又は合格を無効とし、登録を取り消すことがあります。

資格更新について

健康運動指導士は、更新時までに20単位以上（うち実習5単位以上。加えて、必修要件の獲得）を履修する必要があります。実習は5単位以上が必修なので、「専門講座」の中から実習5単位以上を含め、受講することになります。「更新必修講座」「専門講座」をよく確認しながら、認定講習会一覧の中から講習会を選定し、申込窓口に自ら申し込むことになります。
※当財団発行の月刊「健康づくり」を定期購読することで、1年間1.2単位、5年間で6単位取得することができます。

健康運動指導士を受講するメリット

日本人の課題解決
健康運動指導士は生活習慣病を予防し、健康水準を保持/増進するなど国民の健康づくりのために発足した団体です。日本の課題でもある生活習慣病を解決できるトレーナーは現場、その他でも活躍できるでしょう。
 
講習会
資格取得後の講習会は単位を取得するだけでなく、スキルアップも兼ねています。健康・体づくり事業財団の講習会は「認知機能低下予防」「災害時運動支援」など現在の日本に即した内容を受講することができます。他、パーソナルトレーナー向けの講習会もあり、幅広く知識を高めることができます。

パーソナルトレーナー養成スクールで資格を最短取得

NSCAやNESTAなどパーソナルトレーナー向けの資格を取得するには独学かスクールに通うか、2つの選択肢があります。機能解剖学や運動生理学などの基本知識があれば独学でも合格は目指せる範囲だと思いますが、基本知識に自信のない方は、スクールへ通うことをオススメします。また、スクールに通うことで、基本的な知識はもちろん、実践的な実技（トレーニング指導）を習得できたり、就職支援が受けられたり、卒業生のコミュニティができたりと資格取得以外のメリットがとても多いため、独学の人よりも何かと有利です。

個別指導であれば、最短2ヶ月で取得することもできます。最近では多くのスクールがあり選定が難しいため、ここでは厳選したオススメのスクールを幾つかご紹介します。個別指導なのか集団授業なのか、オンラインに対応しているのか、講師はどんな人なのかなどご自身に合ったスクールを探して、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか？

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