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鍼灸師の資格についてまとめてみた

資格

2020.12.09

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今回は鍼灸師についてまとめました。鍼灸師と聞くと、鍼や灸とすぐにイメージできるのではないでしょうか。鍼を使って施術するのが「鍼師」、灸である「もぐさ」を使って施術するのが「灸師」です。その両方の資格を取得しているのが「鍼灸師」となります。他、国家資格と違い、2つの技術を持ち合わせています。鍼灸師を目指したい方の参考になれば幸いです。

鍼灸師とは?

鍼灸師とは、鍼(はり)または灸(きゅう)を使って、病気の治療や健康回復を行う医療技術職です。「鍼を刺す」という外科的な治療が許されているということは、医師と同様の医療従事者であるということです。資格は2つあり、鍼師と灸師の両方を受験する場合が多く、また両方の資格を取得した者が鍼灸師と呼ばれます。副作用が少ない治療法として、乳児から高齢者、トップアスリートや妊産婦まで幅広い層の治療ができます。ボディケアや応急処置、美容、冷えや体の不調までさまざまなニーズに対応することができます。また、独立開業が認められている国家資格であることも魅力です。

鍼師とは

きわめて細いステンレス製の鍼を経穴(ツボ)に刺入します。経穴(ツボ)を刺激し、人間本来が持つ自然治癒力を高めていきます。経穴(ツボ)に刺入した鍼は一定の刺激、「鍼を上下させる」「回旋」「振動」を加え直ぐに抜く方法と、10~15分間置いておく方法があります。また、刺入した鍼に微弱な電気を与え痛みや筋肉のこり、血液循環の促進を促します。その他、刺入せずに皮膚に接触、押しつける方法もあり、小児鍼として乳幼児の夜尿症、夜泣きなどを改善する方法もあります。

灸師とは

もぐさ(艾)を用いて経穴(ツボ)に熱刺激を加える方法です。この方法は、もぐさを皮膚上に乗せて着火させる直接灸と、もぐさと皮膚の間を空けて行う間接灸とに2つに分けられます。もぐさを燃やして熱を加えることで、血行の促進や免疫力の向上が期待できます。

資格取得までの流れ

鍼師、灸師の国家試験を受験するためには、厚生労働省または文部科学省から認定された、専門学校(3年以上)や大学(4年)などの鍼灸師養成施設を卒業する必要があります。解剖学や病理学、治療実習など幅広い専門的な内容を学びます。卒業後、年に1度の全国各地で行われる国家試験に合格することで鍼灸師として施術することが認められます。鍼師、灸師の両方を受験する場合、受験者の申請により共通科目について一部が免除になります。

資格にかかる費用

専門学校の場合
・専門学校(3年):400〜500万円
 
専門学校のメリット
専門学校の場合、集中的に学び、スピーディーに国家資格を取得することができます。最短3年間で知識と技術を身に付け、現場に即した状態で卒業できます。学ぶ内容は専門的かつ幅広く、鍼灸が必要とされるスポーツ、医療、福祉、美容などさまざまな現場に対応できる、実践的な授業が組み込まれています。専門学校と提携している鍼灸院などでアルバイトを紹介してもらえる学校もあります。現場では知識も必要ですが、やはり実践力が求められます。アルバイトや実習で現場の雰囲気や仕事内容を把握しておくだけでも現場のイメージができますし、採用側も経験者は優遇の対象となります。また、同じ志を持った仲間と切磋琢磨しながら学べる環境は大きな支えになるでしょう。そして、セカンドキャリアとして資格を取得する方向けに夜間部も設けてあり、社会人でも通うことができます。昼間部や大学と比べ、学費も安くなっています。専門学校の多くは、就職や開業のサポートも行っていることから、将来は鍼灸師として働くことを決めている方は専門学校をお勧めします。最後に、専門学校は、国家試験の合格率が高い傾向にあります。これは、国家試験対策の充実と、集中的に学べる環境だからです。
 
大学の場合
・大学(4年):500〜700万円
 
大学のメリット
大学も国から認められているカリキュラムを学び、卒業すれば国家試験を受けられます。まず、学費は大学の方が高く、4年間の修学が必要となります。専門学校は即戦力を育てるのに対し、大学は鍼灸師の技術や知識を持っている人を育てることが目的です。授業内容も、鍼灸以外の知識も学ぶので知見を広げたい人は大学が良いでしょう。まだ、鍼灸師への迷いがある方やさまざまな学びに興味がある方は大学をお勧めします。

鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンス

専門学校の中には、国家資格を2つ取得できる施設もあります。国家資格は1つあれば十分ですが、2つ以上あることでより大きなメリットを得られます。柔道整復師は骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、柔道整復術を使って治療する専門家を指します。鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンスにより、ケアのスペシャリストになれます。

就職先

鍼灸師が働く場所として最も多いのが、鍼灸院です。病院などの医療機関やリハビリ施設などにも就職先があります。鍼灸師で注目されているのが、美容業界です。顔面のしわやたるみを改善したり、リフトアップや豊胸などさまざまな美へのアプローチが可能です。美容業界であれば、客単価も高く、女性の活躍の場として最適です。他、スポーツチームやクラブチームに所属し、スポーツトレーナーとして働く方もいます。医療現場から美容業界までさまざま場所で活躍できるのが鍼灸師の特徴となります。

民間資格を活かすために取得する場合

現在、エステなどの美容サロンを開業している方は、国家資格である鍼灸師を取得することで非常に強みになります。エステティシャン、ネイリスト、メイクアップアーティストと掛け合わせることで、施術の幅が広がりより一層お客様のニーズに貢献することができます。お客様は信頼でモノを買います。その上で、国家資格があると来店のきっかけになりますし、何より安心です。他社との差別化にも寄与するため、仕事の幅を広げたい方や、新しい技術を取り入れたい方は鍼灸師を取得すると良いでしょう。

鍼灸師を取得するメリット

今後の鍼灸師を取得するメリットとして3つあります。1つ目は日本が抱える「高齢化」です。ますます増える高齢者を健康な状態に回復するのが鍼灸師の仕事です。筋力不足により運動が行えない方や障害を負っている方など治療家として下支えになることは間違いありません。最近は認知症の効果に対する研究も進んでいて、さらに活躍の場が増えるでしょう。2つ目は美容です。大手プライベートジムのCMでダイエットブームが起きている中、やはり運動や食事制限では達成できない問題があります。それは、顔面のしわやたるみなどです。年齢とともに老化するのは仕方がありませんが、改善したいと願う方はたくさんいます。今後もダイエット市場とともにニーズがあるでしょう。健康寿命も伸びていき、いつまでも健康で綺麗でいたいというニーズは増え続けます。体のケアから美容までサポートできるのが鍼灸師の強みと言えます。そして3つ目は、女性特有の悩みです。鍼灸師の施術の中に「婦人鍼灸」というのがあります。不妊症や生理不順、冷え性など女性特有の悩みのサポートをすることができます。不妊の原因はさまざまですが、日本が抱える問題に貢献できるのは、施術者として栄誉なことです。今後も鍼灸師は日本を支え、より活躍していくでしょう。

鍼灸師よりも簡単に取得できるパーソナルトレーナーの資格

NSCAやNESTAなどパーソナルトレーナー向けの資格を取得するには独学かスクールに通うか、2つの選択肢があります。機能解剖学や運動生理学などの基本知識があれば独学でも合格は目指せる範囲だと思いますが、基本知識に自信のない方は、スクールへ通うことをオススメします。また、スクールに通うことで、基本的な知識はもちろん、実践的な実技(トレーニング指導)を習得できたり、就職支援が受けられたり、卒業生のコミュニティができたりと資格取得以外のメリットがとても多いため、独学の人よりも何かと有利です。

個別指導であれば、最短2ヶ月で取得することもできます。最近では多くのスクールがあり選定が難しいため、ここでは厳選したオススメのスクールを幾つかご紹介します。個別指導なのか集団授業なのか、オンラインに対応しているのか、講師はどんな人なのかなどご自身に合ったスクールを探して、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか?

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