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柔道整復師の資格についてまとめてみた

資格

2020.12.02

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今回は、馴染みの深い「接骨院の先生」である、柔道整復師をご紹介します。柔道整復師は特に男性から人気があり、将来的に開業したい方も取得を目指す資格です。資格国家の日本では、国家資格は強みになります。民間資格にはできない施術や高度な専門知識を得て、健康のサポートをしたいという方はぜひ参考にしてください。

柔道整復師とは?

柔道整復師は、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、柔道整復術を使って治療する専門家を指します。それら損傷を、手技による「非観血的療法」によって、整復や固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させ、ケガを治します。昔からある「ほねつぎ」のことです。接骨院やスポーツトレーナーというのがイメージしやすいでしょう。最近では、治療院だけでなく、スポーツの現場やトレーニング技術と合わせ、スポーツジムでパーソナルトレーナーとして働いている方も大勢います。

資格取得の流れ

都道府県知事が認定している専門の養成施設(3年間以上修学)か、文部科学省が認定した4年制大学を卒業しなければなりません。柔道整復師の養成施設は全国にあり、社会人になってからも目指せるよう夜間部を設けている施設もあります。学校では、解剖学、生理学、運動学、病理学などの基礎科目と、柔道整復理論、柔道整復実技、関係法規、外科学、リハビリテーション学などの専門科目を履修します。その後、国家試験を受け、合格すると厚生労働大臣免許の柔道整復師となります。柔道整復師国家試験は筆記試験のみで、年に1回行われます。実技試験に関しては、法改正により在学中に学校で審査することになりました。「柔道実技」「柔道整復実技」の2つです。柔道実技は受け身や礼法を審査されます。柔道整復実技は骨折の複製や脱臼の固定を審査されます。まず、これらを合格して、国家試験の受験資格を得ることになります。

資格取得にかかる費用

専門学校の場合
・専門学校(3年):400万円程度

専門学校のメリット
専門学校の場合、集中的に専門性を磨けることが最大のメリットです。必要な知識だけを学び、経験豊富な講師から現場に即した技術を学びます。実際の現場では、知識も必要ですが、やはり実技が求められます。同じ志を持った仲間と、切磋琢磨しながら学べる環境は大きな支えになります。また、セカンドキャリアとして資格を取得する方向けに夜間部も設けてあります。仕事をしながらでも通えますし、学費も安いのが特徴です。そして、他国家資格にも言えることですが専門学校の方が、国家試験の合格率が圧倒的に高いです。これは、国家試験対策の充実と、専門的に学べる環境だからこその結果だと思います。専門学校であれば、同時に鍼灸師など複数の国家資格を取得することもできます。その結果、自分の強みを広げ、お客様からの信頼度も上がるでしょう。
 
大学の場合
・大学(4年間):400〜700万円
 
大学のメリット
大学は、柔道整復師としての専門的な知識以外にもさまざまなことを学びます。メリットとしては、幅広い知識を得られることと、大学を卒業したという証明でしょう。あらゆる知見も取り入れながら、柔道整復師を目指す方におすすめです。

就職先

資格取得後は、実務経験と研修の受講により、接骨院や整骨院で働くのが一般的です。また、自ら開業する方もいます。子供から高齢者まで幅広い層の、捻挫や打撲などを治療します。このような施術所は地域密着型が多く、病院では対応できなくなった方の頼りの場所にもなります。来院された方は、保健適応外で通う方もいます。実際の現場では、さまざまなお客様を対応することになるでしょう。人気の働き先でもある病院では、骨折の整復やリハビリなどをサポートします。病院では、特殊な症例を持つ患者も来院するため、柔道整復師として貴重な経験を積むことができます。他、介護施設、スポーツの現場とあらゆる場所で柔道整復師の技術が求められています。

民間資格を活かすために取得する場合

現在、リフレクソロジー、カイロプラクティックなどの民間資格を持っている人は、国家資格を取得することで保険対応を行うことができます。保険対応になれば、お客様の金銭的な負担や来店のハードルも下がるため、集客にも役立ちます。保険適応の内容には限りがあるため、現在の資格と合わせて上手に仕事の幅を広げると良いでしょう。

整体師との違い

柔道整復師と混同されがちな職業として、整体師というのがあります。どちらも手技を使って、お客様の体の不調を取り除きます。柔道整復師は、骨折や脱臼などのケガに対し、手術をしない方法で治します。いわゆる「ケガを治す」専門家です。取得するためには、専門学校に通い柔道整復師としての知識や技術を学んだ後、国家資格に合格する必要があります。また、柔道整復師は保険適応できるのも違いの1つでしょう。一方、整体師とは、骨格の歪みを施術によって矯正するのが仕事です。リフレクソロジーやカイロプラクティックなどのセラピスト系資格を総称して整体師と呼びます。いわゆる「歪みを治す」専門家です。これらの資格は、民間のスクールに通い、施術方法を学び、民間試験に合格することで取得できます。どちらも一見似ていますが、資格取得過程や保険適用などさまざまな違いがあります。

柔道整復師と整体師はどっちを先に取得するべき?

もし、両方の資格を取得するのであれば、まず柔道整復師の資格を取得し、セラピスト系の資格を取得することをお勧めします。理由は、基礎知識がある方が、スキルを身に付けられるからです。セラピスト系の資格では、座学よりも施術がメインとなります。その際、解剖学や生理学、運動学が身についていると、効率的に技術を習得することができます。仮に、何も知らない状態で施術を学ぶと、施術内容を理解できない可能性もあります。あやふやなままでは、お客様に提供できるサービスとしては不十分です。しっかりと基礎知識を学び資格を取得しましょう。国家資格である柔道整復師を軸に、民間資格でカスタマイズするようなイメージを持つと良いかもしれません。

柔道整復師を取得するメリット

現在の日本は「少子高齢化」という課題を抱えています。今後も高齢者が増えていく中で、体のケア、リハビリサポートは専門知識なくしてできません。誰しも、生涯健康で元気に生活を送りたいと願っています。そのニーズを満たせるのが柔道整復師なのです。昔は、整骨院の先生というイメージでしたが、最近では福祉施設やスポーツの現場でもよく見かけるようになりました。それだけ信頼され、求められている人材ということです。民間の資格では、治療ができなかったり、テーピングができなかったりと、あらゆる障壁が存在します。そこで、柔道整復師を軸に「整体師」「パーソナルトレーナー」「指導員」と掛け合わせ、唯一無二の存在として確立することができるのです。そして、なんと言っても国家資格は非常に強みになります。国家資格を十分に活かし、お客様の信頼、企業案件、講師業などさまざまなシーンで活用できます。個人の能力を評価する際にも、重要な判断材料になるので、あらためて国家資格である柔道整復師は現代において優れた資格の1つです。

柔道整復師よりも簡単に取得できるパーソナルトレーナーの資格

NSCAやNESTAなどパーソナルトレーナー向けの資格を取得するには独学かスクールに通うか、2つの選択肢があります。機能解剖学や運動生理学などの基本知識があれば独学でも合格は目指せる範囲だと思いますが、基本知識に自信のない方は、スクールへ通うことをオススメします。また、スクールに通うことで、基本的な知識はもちろん、実践的な実技(トレーニング指導)を習得できたり、就職支援が受けられたり、卒業生のコミュニティができたりと資格取得以外のメリットがとても多いため、独学の人よりも何かと有利です。

個別指導であれば、最短2ヶ月で取得することもできます。最近では多くのスクールがあり選定が難しいため、ここでは厳選したオススメのスクールを幾つかご紹介します。個別指導なのか集団授業なのか、オンラインに対応しているのか、講師はどんな人なのかなどご自身に合ったスクールを探して、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか?

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