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【業務委託or開業】パーソナルトレーナーにとってのメリットとデメリット

寄稿

2020.12.16

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「将来はパーソナルトレーナーとして独立したい」 誰もが一度は考えたことがあるでしょう。個人事業主として自分一人で自由に仕事ができるようになったり、仕事のスケジュールやプライベートの時間などを好きに使えるようになることは魅力的です。一人でやることは大変な面もたくさんあると思いますが、こういった働き方ができるようになれば、仕事とプライベート両方が充実していくかもしれませんよね。 ただ、「じゃあ今すぐ独立します!」と言って簡単に個人事業主になれるわけではありません。 開業届けを提出さえすれば事業主にはなれますが、その他にも準備することはたくさんあります。税金関連・保険の手続き・集客方法など様々ですが、中でも一番重要なのが『どこで仕事をするか』という場所関する問題です。独立するのは良いですが、そもそもどこで活動するのかを決めておかないと前には進めません。独立した後に決めていてはちょっと遅いですよね。今回はパーソナルトレーナーとして独立を目指す時に役立つ、業務委託orジム開業のメリットとデメリットについてお話していこうと思います。

就職とフリーランスの違い

独立のお話をする前に、まずは『就職』と『フリーランス』の違いについて説明していきます。パーソナルトレーナーとして仕事をするには、まずフィットネスクラブかパーソナルジムに就職するのが一番早いです。

(フィットネスクラブ)
最近では24時間のジムが増えてきていますね。フィットネスクラブでは、筋トレマシンや有酸素マシンが豊富に揃っています。パーソナルジムとは違い、より多くの方が出入りする場所ですよね。基本的な業務としては、

マシンの使い方の説明
ジム内の巡回・清掃
受付業務
その他雑務

などがあげられます。
フィットネスクラブの場合は、パーソナルトレーニング指導以外の仕事の方が多いかもしれません。もちろんパーソナル指導も受付していると思いますが、周りに他のお客様もいることから、マシンの使い方をメインに指導するケースが多いですね。パーソナル指導を受けたいけど、何となく恥ずかしいと感じるお客様も少なくありません。しかし、人に教えるという難しさや、不特定多数の方が出入りする施設での受付業務・対応の仕方など勉強になるところもたくさんあります。

(パーソナルジム)
パーソナルジムは、その名の通り一対一でトレーニング指導をすることに特化したジムです。フィットネスクラブ同様、こちらもかなり増えました。受付業務や清掃業務が無いわけではもちろんありませんが、よりお客様のメニューを密に組み立てなくてはいけない業務です。また、カウンセリングや手続き等も一対一で行なうため、お客様とより深く接する機会が多いと思います。フィットネスクラブとパーソナルジム、どちらも良さがあり勉強になることは間違いありませんが、個人的な考えとしてはフィットネスクラブで全体の施設運営を学び、その後パーソナルジムに就職、または独立の順番の方がいいと思います。

いきなりパーソナルジムに就職してももちろん問題ありませんが、フィットネスクラブでの経験がパーソナル指導でもかなり活かすことができると、私自身の経験から感じます。

パーソナルジム → フィットネスクラブはなかなか見ない例ですが、
フィットネスクラブ → パーソナルジムの移行は多いですね。

何年も在籍しなくてはいけないことはありませんが、フィットネスクラブでの働き方を勉強することはプラスになります。

業務委託とジム開業の違い

では、「パーソナルトレーナーとして独立するぞ!」と決めてからのことを考えていきましょう。冒頭でも述べたように、大切なのはどこで指導をするかという場所の問題です。あなたがもしお客様の立場だった場合、どこで自分がトレーニング指導を受けるのか気になりますよね。どんな環境で身体を動かすのかは、重要事項であると言えます。

(業務委託)
フリーランスでの業務委託というのは、既存のフィットネスクラブのトレーニングルームを借りてパーソナル指導を行なうということです。場所を貸してもらうので、利益の何%かを施設にお支払いするという契約になります。施設によって割合は多少変わりますが、おおよそ20%〜30%が目安と考えておきましょう。月末、または翌月初めに支払うことが多いです。契約内容や条件は施設によって異なりますので、丁寧に交渉するようにしましょう。ここで注意すべきことは、『ただ活動場所を増やせばいい』ということではないということです。実際フリーランスになったばかりの指導者に非常に多い例なのですが、指導できる場所を増やすために、とにかく近隣のフィットネスクラブに営業に向かうことがあります。これはあまりオススメしません。

フリーになり仕事を取りにいくための行動としては素晴らしいのですが、場所が増えることで自分自身の行動を逆に制限してしまう可能性があります。フィットネスクラブによって契約内容も違いますし、何より移動時間が多くなることがフリーランスとして仕事をする上で弊害になります。もちろん全てに当てはまる訳ではありませんが、運動指導者にとってあくまで『指導する立場』であるので、お客様から来ていただくことが一つ重要になります。活動する場所は2〜3つくらいにしておく方が良いでしょう。

(ジム開業)
もう一つは自分自身でジムを開業する方法です。業務委託と違ってジム開業はかなりハードルが高く感じますよね。
ジム開業の大きな特徴としては、自分が好きに運営できるということです。いわゆる自分の『城』ということなので、営業時間や料金設定、室内のインテリアなどを自由に決めることができます。お客様からの印象としては、業務委託でのトレーナーよりも自分のジムを開業している方が信頼度が増します。ただ、あまりに自分の趣味を前面に押し出しすぎてしまうと、お客様からはあまり良い印象を得られないことがありますので注意が必要です。あくまで仕事の場として最低限の空間にしていきましょう。

それぞれのメリットとデメリット

【業務委託でのメリット】
すぐにスタートしやすい
運営費がほとんど無い

(すぐにスタートしやすい)
業務委託の場合、既存のフィットネスクラブのトレーニングルームを使用させてもらうので、自分でマシンを購入したりする必要がありません。今ではバランスボールやストレッチポールなどのコンディショニングアイテムも揃えてあるジムがほとんどですので、自重トレーニングも充実したメニューを組むことができます。フリーランスになって場所の契約ができれば、本当にすぐにパーソナルトレーニング指導をすることができます。できれば、独立する前に自分がどこのジムで活動したいかいくつか候補をあげておくと良いでしょう。

例えば、自宅からの距離、フィットネスクラブの規模、フリーウエイトエリアの充実さなどあらかじめリサーチしておくことで、自分が指導をするイメージが湧いてきます。自分にとって利用しやすい場所と、お客様からの通いやすさは違いますから、双方にとってメリットのある場所だといいと思います。駐車場の問題もありますので、そのあたりも考慮しておきましょう。もちろん、こちらがお願いすればどこでも利用できるというわけではないので、フィットネスクラブ側のメリットもしっかりと考えて営業にいくようにしましょう。

(運営費がほとんど無い)
上記でも述べた通り、トレーナーが新しく準備する大きな器具はほとんどありません。飲食店や他のサービス業と違い、パーソナルトレーナーは仕入れにかかる費用が極端に少ないというメリットがあります。やろうと思えば、自分の身体一つあればどこでも仕事ができます。もちろん例外もあります。

トレーニングウエア
室内用シューズ
バインダー

など、細かいもので準備しておくべきものはあります。

ノートPCやタブレットなど、仕事に便利なものも必要に応じて持っておくのも良いでしょう。中にはバランスボールやゴムチューブなどを自分で購入してお客様に使用する場合もありますが、マシン器具に比べてると大きな出費でもありません。飲料水などもフィットネスクラブに無料で置いてあるところがほとんどですので、月額でかかる費用は本当に少ないです。

【業務委託でのデメリット】
施設使用料がかかる
料金設定が難しい
施設での集客

(施設使用料がかかる)
確かに業務委託では運営費がほとんどかからず始めやすいですが、フリーでパーソナル指導をスタートさせて、収入が100%自分の手元に残るということではありません。フィットネスクラブを使用させてもらうので、当たり前ですがクラブにも使用料を支払わなくてはいけません。その施設料は、クラブの規模やマシン数などによって料金が異なる要注意です。おおよそ、その月の売り上げの30%を使用料として支払うのが多い例です。しかしトレーナーの使用頻度が高く、クラブの売り上げに多く貢献してくれるトレーナーには、25%や20%などに下げてくれるケースもあります。クラブの責任者との関係性を良く保っておくことも、一つ大切なことかもしれませんね!

(料金設定が難しい)
パーソナルトレーニングの時間を60分として、料金をいくらで設定しますか??2〜3年前までは、60分¥6000(10分¥1000)が相場でした。ただ現在ではパーソナルトレーニングの需要が大きくなり、高級なジムも増えたことから60分で¥10000以上するパーソナルトレーニングも珍しくありません。安売りもよくありませんが、最初からあまりに高額な料金設定はフィットネスクラブからもNG出る場合がありません。¥8000〜¥10000のあたりが今では一般的ですが、使用料も考えるとできれば高い料金設定にしたいですよね。他のトレーナーも同じフィットネスクラブで業務委託契約している場合、ほとんどが同じ料金で設定されてしまう可能性が高いので、そのあたりの交渉が難しいところです。

(施設での集客)
フィットネスクラブとなると不特定多数の人が出入りする場所になり、そこにいるだけで大勢に営業ができ、お客様をつかまえやすいイメージがありますよね。僕がフリーランスになりたてで業務委託を行なっていた時もそのようなイメージがありました。しかし、実際は真逆です。

そもそもフィットネスクラブに通うのは、自分自身がやるべき種目やルーティンが決まっていたり、スタジオレッスンが目的の方が多いです。そんな中パーソナルトレーニングの営業をしたりチラシを配ったところで、その方々の心には響きません。また、大勢の中でパーソナルトレーニングを受けていると、周りの目が気になるという方も多いです。

【ジム開業でのメリット】
理想の施設にできる
他のトレーナーに場所貸しできる

(理想の施設にできる)
一番大きなメリットとしては、自分の使いやすい空間にできることです。カウンセリングテーブルやイス、マシンのメーカーなど誰かに指示されることはありません。もちろんお客様目線からのサービスは最低限考える必要がありますが、理想の施設に仕上げていくことは本当に楽しいです。

(他のトレーナーに場所貸しできる)
トレーナーとして開業する場合、おそらく自分自身が指導できる場所として1部屋あれば充分だと思うかもしれませんが、できれば2部屋あれば良いと思います。そうすれば、今後独立したい方やヨガ、ピラティスの指導者などに活動場所として貸すことができます。1時間¥1000など設定もこちらで決めることができるので、一つの不労所得として収入を得ることが可能です。

【ジム開業でのデメリット】
準備が大変

(準備・運営が大変)
もうこれに尽きると思います。最初に準備には、融資の相談→物件を探す→内装工事→マシンの購入→広告、などなど。本当にざっくりですがこれらのことをほぼ全て一人でやらなくてはいけません。さらに無事オープンできたとしてもそれがゴールではありません。お店を運営していかなくてはいけないという大きな責任があります。自分一人で自由にやるにも、重大な責任と役割があるんです。

最後に

業務委託でもジム開業でも、どっちを選ぶかは皆さん次第です。正解も不正解もありません。ただ、何のために独立したのか、これからどうしていきたいのかを明確に定めてから独立するようにしましょう。オススメとしては、まずは業務委託からスタートしてジム開業という流れが良いと思います。誰もがパーソナルトレーナーとして独立することを一つの目標としていますが、自分の働き方をしっかりと見直し、お客様に最高のトレーニング指導ができるように考えながら個人事業主を目指しましょう!

▼ライター名
高月宏和(Hirokazu Takatsuki)
スポーツ系の専門学校を卒業後、J1リーグに所属する静岡の清水エスパルスに入社。一般の方からプロ選手までのトレーニング指導を5年経験したのち、パーソナルトレーナーとして独立。独立から7ヶ月後にパーソナルジム『BodyBrand』を設立。主に一般の方の『美姿勢づくり』『ダイエット』をサポートするパーソナルジムとして定評があり、現在は5名のトレーナーと活動中。

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