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一期一会を大切に。みんなで仕事の輪を広げ、みんなで仕事の底上げをしていく時代へ──原田 京

インタビュー

2019.11.26

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元・舞台女優いう異色の経歴を持ちながら、フィットネスインストラクター・NIKEの専属トレーナーなど、多彩な分野で華々しい活躍を続けている原田京さん。彼女のモチベーションや溢れるパワーは一体どこから来るのでしょう。原田さんに、お仕事に関するあれこれをお聞きしました。

原田 京(KYO HARADA)

エアロビクスインストラクター 生年月日:1985年12月12日 出身地:東京 活動エリア:東京 ▼活動実績 エアロ、ジャズダンス、ダンスエアロ、骨盤ストレッチ、ピラティス、トレーニングクラスを指導。 ・NIKE契約NIKE TRAINER ・大塚製薬アミノバリューサポートアスリート ・株式会社ブラボーグループ MOSSA Group groove Nationa lpresenter ・有限会社フィクスド0コンディション 人材育成部 マスタートレーナー ・株式会社プロジェクションワークアウト 開発ディレクター ・A.E.C エアロビクスインストラクター養成コース 主任講師 ・EXCITE COMBO、GROOVY BOX ディレクター ・全国イベントレッスン出演 ・インストラクター用教則DVD多数出演 ・雑誌、TVなど出演 ▼資格受賞歴 ・2018年 DANCE FITNESS CONTEST 3位


修行の3年間。「原田京」を尖らせていった


__原田さんがインストラクターになったきっかけを教えてください。

原田 京(以下、原田):もともとミュージカルの舞台女優をしていたんですけど、やはり舞台女優だけで生計を立てていくのはすごく難しくて…25歳くらいで事務所を辞めたんです。

昔からダンスをずっとやっていたので、ダンスを教える仕事をしたいと思って両親に相談したんですよ。そしたら「ダンススタジオで働くよりも、フィットネスクラブでエアロビクスを教える方が仕事としても安定するから、そっちの方がいいんじゃない?」というアドバイスをもらって、半年間のエアロビクスの養成コースに入りました。コースを卒業した次の日からもうフリーのインストラクターとして働き始めました。

__いきなりフリーになって、不安などはありませんでしたか?

原田:なかったかな。舞台女優をやっていたときも事務所には所属していたんですけど、実質フリーみたいなものだったので慣れてたのかもしれませんね。自由に生きたいという想いも強かったですし、そもそも会社に所属をしたことがないので、不安に陥るという感覚がなかったです(笑)

__フリーになって最初はどんなお仕事をされていたんですか?

原田:エアロビクスのレギュラーレッスンを週に12本やってました。3年間は修行だと思っていたので、その間いただけるお仕事はなんでもありがたく引き受けてましたね。それこそ、自宅から1時間以上かかる場所にもどんどん行ってました。

__修行の3年間を経て、その後はどのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

原田:厳密には最初の1~2年くらいで仕事が広がっていったんです。あるとき、東急スポーツオアシスさんからの紹介で「月刊NEXT」の新人ページで特集してもらったんですよ。新人で右も左も分からない私に、イベントのお仕事で声をかけていただいたり、オアシスオリジナル商品のモデルと解説を任せていただいたりと、いろんなお仕事を振って下さって、そこから仕事がバーっと広がっていきました。オアシスさんには感謝しかないですね。

あと、NHK BSプレミアムの「ドゥ!エアロビック」という番組のオーディションを受けたら運よく通って、そのままレギュラーをやらせていただいたりとか。2年目くらいでポンと仕事が増えたタイミングがありました。

ただ、もともとはダンスの指導をしたくてこの業界に入ったのに、気づいたらダンスの仕事が何もできてなくて…。3年目からはエアロビクスの仕事を減らして、ダンスの仕事を増やしました。

__先ほど、お仕事が増えたタイミングがあったと伺ったのですが、なぜ急に増えたのでしょうか?

原田:要因は運とタイミングが良かっただけかな(笑)自分と同じくらいスキルを持っている人はたくさんいると思いますし、人との出会いに恵まれていたのかなと。地道に努力して、ジワジワと芽が出るケースも多々あると思うんですけど、私のようにポン!と勢い良く仕事が増えるケースというのは、運とタイミングに尽きると思います。特に最初の3年くらいはそれが要因だと思ってます。

その一方で、4・5年目くらいでイベントなどの表に立つ仕事が増えたときに、自分のスキルのなさを痛感したんです。後輩がたくさん出てきて、その後輩の成長を目の当たりにする機会が増えたんです。指導力やプレゼンテーション力、ビジュアルもそうですし、どこかに秀でている人がたくさん出てきて。ふと自分自身を振り返ったときに、全部がギリギリ平均点だな、自分の強みって何だろうなって。そのときに強みを伸ばさないとこの業界で生き残っていけないなと感じて、そこから意識が変わりましたね。

__どのように意識が変わっていきましたか?

原田:それまではガムシャラに一生懸命やっていたんですけど、途中からは少し計算しながら仕事をするようになりましたね。一生懸命やっていればお客さんも楽しんでくれるというスタンスから、自身の強みの見せ方を工夫しながら「原田京」を尖らせていきました。


大事なことは、第一線のスキルとパーソナリティ


__現在はどのようなお仕事をされていらっしゃるんですか?

原田:今は「エアロビクス」「骨盤調整のクラス」「ダンス」の、主な3つのカテゴリで仕事を受けています。本数は全部だいたい均等で、12本のレギュラーレッスンを担当しています。それ以外では、プログラムの開発やフィットネスクラブのコンサル業…スタッフ研修、オーディション業務などですね。あとはNIKEさんと契約をしているので、NIKEの専属トレーナーとしてのお仕事もしています。

__活躍の幅が広いですね。フリーでお仕事を継続的にもらう秘訣は何なのでしょうか?

原田:私自身の話になりますが、仕事のスキルが高いから仕事をいただけているというよりも、どちらかと言えばパーソナリティの部分の方が大きいのかなと思います。敵を作らないスタイルと言うか(笑)

例えば、相手の気持ちを第一に考えて、争いごとが起こらないように物事をスムーズに進行させることを心掛けたり…だから良く言われるのが、「とりあえず京ちゃんお願いすれば話をまとめてくれるし、話しやすいし」という言葉。その部分が軸でお仕事をいただけているのかなと思います。

もちろんそうは言ってもスキルがないと本末転倒なので、第一線のスキルとパーソナリティが常に並行して一流であることがすごく大事だと感じています。人間としてまだまだ未熟な部分がたくさんあるんですけど、強みを伸ばしながらも、それぞれのスキルのバランスも取れるようにしているつもりではありますね。

あとは、「これをやってください」と依頼されたら「できません」とは言わないようにしています。これからの時代はダンスもできる、格闘技もできる、ヨガ・ピラティスもできる、教育もできる、プログラムも作れる…というオールマイティな人が求めれらる時代になってくるので、ひたすら経験を積むしかないと思います。そのためには、とにかく何でもチャレンジすることでしか成長できないと思ってます。それを繰り返していくと、仕事は巡るのかなって思います。

__まだ少ししかお話してませんが、原田さんのお人柄をすごく感じます。

原田:え!すごく嬉しい(笑)


インストラクター業界全体をより明るく豊かにしたい


__今後原田さんが目指したいキャリアは何ですか?

原田:例えば子どもを授かったときに、どこまで仕事ができるのかというのもまだ想像できていなくて、仕事と子育ての両立というのはある意味チャレンジなのかなと思います。

あとは、両立となるとどうても時間的な制約が出てきてしまうので、例えば仕事の依頼がきたときに、自分よりも後輩のあの子の方がこの仕事にマッチするんじゃないかと思ったら、どんどん周りの仲間に仕事を振っていきたいなと思っています。

そうやって仕事の輪を広げていくことによって、インストラクターみんなで仕事の底上げができるような時代にしたいです。いつも特定の人に仕事が集中するのではなくて、みんなそれぞれが秀でた能力を持っていたりする。でも、たまたま縁がなくてやりたい仕事の依頼がこない人もたくさんいて…。そういう人たちのハブ的な存在になれたらすごく嬉しいです。

そうすればインストラクター全体の生活が豊かになって、心も豊かになって。好きな仕事を諦めずに続けられる人たちが増えていくのではないかなと思いますね。

__視点が利他というか、業界全体を俯瞰して見ていることに感動です!

原田:いやいや、そんな大それた感じではないです(笑)ただ単純に、周りの仲間たちと一緒にハッピーになれたら自分も幸せだなって。

それを実現するためにも、まずは自分が仕事で信頼を得て「京さんからの紹介なら安心してお願いできます」と言ってもらえるように、今を頑張ることが大事だと思っています。そして、周りの仲間と一緒にハッピーになれる方法を考えられるような、そんなインストラクターになりたいですね。

__FITNESS SALONの考え方ととても似ていて、共感の連続です!ご自身のキャリアで他にやってみたいことはありますか?

原田:そうですね。フィットネスクラブのスタジオディレクターになってスタジオ作りをやってみたいというのはあります。もちろん、引き続き教育のお仕事もやっていきたいですし、やはりプレイヤーとしても今まで通り、第一線でやっていたいです。

まぁ、自分の仕事は現状維持でもいいです(笑)そこから広がっていくと思っているので、あまり欲はないです(笑)


成長したければポジティブにチャレンジするしかない


__そのナチュラルさが原田さんのスタイルですね!

原田:周りの先輩方からは「5年後10年後のヴィジョンを語れた方がいいよ」と言われることもあるんですけど、時代が変われば出会いも変わるし、そこの波に乗って新しいものをやれたらいいかなって。周りの考え方や生き方をなぞって生きていくよりも、自分のスタイルで自分を生きた方が心が豊かになれるような気がします。

__最後に、若手や未来のインストラクターに向けてアドバイスをお願いします。

原田:とにかく若いうちは、これはできないなって思わずにたくさんチャレンジして欲しいです。やる気になれば結構何でもできるので。言い訳を考えずに、物事を全てポジティブに捉えて仕事に向き合えば、必ず良い方向に進んでいくと思います。チャレンジしなければ、そこから何も生まれないし、成長もできませんよね。とにかくポジティブに取り組んで欲しいですね。

もう一つは、スキルだけで信頼してもらうのではなくて人間としても信頼してもらうための努力を惜しまないということですかね。やっぱり、この人と仕事したいなって思ってもらうためには、思いやりだったり立ち振る舞いだったり…常に適度な緊張感を持ちながら仕事をすることが大切だと感じます。この二つは仕事が巡り巡るために大切なことなのではないでしょうか。

__ありがとうございました!

番外編

原田:あ、そうだそうだ!もう一つ伝えたいことがあった!

以前に先輩が「ちょっとでも興味があることとかやってみたいこと、今自分が努力をしていることをみんなに発信した方がいいよ」って言われたことがあって。その発信したことが噂話になって「そういえば京ちゃん、あれやりたいって言ってたよ!」ってどこかで誰かが話してくれて、「じゃあ、お願いしてみよっか!」ってなることもあるからと。それを言われて会う人たちに発信するようにしたら、そういう仕事がポンポンくるようになったんですよ!NIKEのトレーナーもまさにそれで。セルフプロデュースも一つの手段かな。みんな謙虚でやらない人が多いんですけど、やった方がいいと思います。

__運が良いって仰ってましたけど、自ら発信することで運を引き寄せてるなって思いました。

原田:あ、いいこと言ってくれるー(笑)そういうことにしておこうかな(笑)

【編集後記】

お姉さん的な存在の京さん、いつも気にかけてくれてる優しさと仕事を本気で取り組むのストイックさにインストラクターとしても、人としても尊敬してます。取材中の「運とタイミング」という言葉が印象的でした。京さんの言葉や人との付き合い方は業界に沢山の幸せを分け与えてくれます。(幸田)

人との出会いを何よりも大切に、まさに「全てが一期一会」で全力でフィットネスインストラクター界を駆け抜けてきた原田さん。「全部の出会いが今に繋がってる」と、口角の上がった素敵な笑顔で終始インタビューを受けてくださいました。運も出会いもナチュラルに引き寄せながら、フィットネス業界をより明るくしなやかに引っ張っていってくれるのではないでしょうか。(中野)

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