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フリーランスがコロナ危機を乗り切るための心得

寄稿

2020.04.02

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本格的に感染が拡大してきた新型コロナウイルス。不要不急の外出自粛に、夜の接待飲食店への入店自粛とオーバーシュートを懸念し、対抗措置を強化しました。とくに、保証のないフリーランスにとって不安は募るばかりです。この事態を乗り切るために個人ができることは何でしょうか。フリーランスなりの答えを考えるきっかけになればと思います。

コロナ疲れへの対応

連日、テレビやネットでは新型コロナウイルス関連のニュースを報道しています。非常事態ですから当然です。感染者数や芸能人の訃報と良いニュースではありません。毎日のように体を動かしているスポーツ産業者にとって、外出自粛で多大なフラストレーションも感じていることでしょう。知らず知らずのうちに身も心も緊張しています。人は「見えない」ものに恐怖や不安を感じます。その「見えない」ものを少しでもクリアにすることや許容することで、緊張が和らぐ可能性があります。緊迫する毎日で疲労と不安が蓄積する中、どんなことを意識してますか?

1.普段と変わらない生活を送る

ほとんどのスポーツクラブや小型ジムで、営業時間の短縮や休業、一部サービスの停止を行なっています。店舗を持たないフリーランスの場合、仕事の量が激減した方もいるでしょう。必然的に在宅の時間が増えます。運動量と活動量は減り、慣れない毎日に困惑されていると思います。そんな時に気を付けるべきことは、「起床時間」を変えないことです。人には体内時計が存在し、常に身体のリズムを調整してくれています。リズムが崩れることで自律神経が乱れ、心身に影響が出ます。自律神経とは無意識に身体の各所をコントロールしてくれている神経です。日中は交感神経が働き「興奮」の状態となり、夜間にかけて副交感神経が「リラックス」の状態に導きます。自律神経が乱れることで、不安・緊張が高まり、不眠・疲労を招きます。睡眠時間は確保しつつ、起床時間を意識しましょう。

2.体力維持

体が資本のスポーツ産業者は体力を維持することも重要です。まだ、全ての仕事が再開するわけではありませんが、完全復帰に向けてできるだけ「動ける体」を維持したいものです。ひとりでできる運動といえばウォーキングやランニングです。濃厚接触も避けられますし、すぐに始められます。

しかし、過度に追い込むことはお勧めできません。免疫力が低下する恐れがあるからです。ウイルス感染において気を付けるべきは「感染」を防ぐことです。高齢者や持病を持っている方の感染率や重篤率が高い理由は「免疫力の低さ」が一因です。免疫力が低下していることで、ウイルスへの抵抗力が弱まるのです。適度な運動強度を心がけましょう。また、自宅での「ヨガ」もお勧めです。柔軟性を維持し、呼吸を整えます。呼吸が乱れると、「免疫力の低下」「自律神経の乱れ」「緊張」などあらゆる影響をもたらします。無料動画やネットを活用し、安全に体力維持に努めましょう。

3.助け合い

ニュースのコメンテーターもSNSの発言も、不満と非難を繰り返しています。このような事態ですから仕方がありません。これだけ「負の情報」が集まれば、本来向くべき矛先が他を向いてしまいます。行政機関や企業の対策は決して非難する事ばかりではありません。日本は他国と比べ、今のところ感染拡大は防いでいますし、専門家と協力し感染経路の突き止めにも尽力しています。早い段階で「換気の悪い密閉空間」「多くの人が集まる場所」「近距離での密接した会話」はリスクが高いことを喚起し、最悪の事態を未然に防いでいます。保証の問題はありますが、深刻なのはどこも同じなのです。3月26日に首相官邸にて日本フィットネス産業協会(FIA)がフィットネス業界のための救済案を提出しています。
プログラム休止に伴うフリーランスインストラクターに対しての休業補填要請、沈静化した時の新たな新規入会、利用者に対してのサポート要請を含む4点の救済案です。

未だ、不明確な部分はありますが、先を見据え、感謝と共助の心を持つことが大切です。


個人にできることはやる

日本のみならず世界が混乱の中、個人の力が試されています。新型コロナウイルスの終息に見込みはありません。すなわち、終息を待つのではなく新型コロナウイルスとどう付き合っていくかが重要となります。「クラスターを防ぐための三箇条」に該当するフィットネスクラブやパーソナルトレーニングも今まで通りの再開ではなく、いかにお客様に安心して利用していただけるかを考えるフェーズです。企業のみならず、個人にできることは積極的に実行していきましょう。

1.新型コロナウイルス対応ガイドラインの徹底

すでに一部プログラムが再開しているところもあります。施設利用時の注意事項の下、営業されていることでしょう。まず、これら注意事項を徹底する必要があります。それはお客様への配慮はもちろんのこと、企業側が徹底しなくてはなりません。感染者が発生した場合、2週間の営業停止という事例もあります。検温、体調管理、マスクなどできることは実行し安心して利用できる環境作りに努めましょう。
【参考】日本フィットネス産業協会、フィットネス関連施設における新型コロナウイルス対応ガイドラインを策定

2.感染させない

フィットネスクラブは高齢者も頻繁に出入りします。高齢者の感染率と重篤率の高さはご存知かと思います。その上で、高齢者に「感染させない」ためにインストラクター、トレーナーが気を付けることが大切です。若年層は「重篤化しづらいこと」と、「症状が表面化しづらいこと」で感染に気付かず感染拡大させる可能性が懸念されています。自身が感染源にならないためにできることを考え行動しましょう。

確定申告の期間が伸びましたが、提出期限が近づくにつれ税務署には人が溢れます。増税後の初申告でもあり、会場にはたくさんの人が集まるのです。確定申告は「電子申告」「郵送」も認められているので、これらを選択することや来場の時間帯をずらすこともできます。できるだけ人混みは避ける事が賢明でしょう。

3.情報の共有

正確な情報が常に求められています。情報を受け取る際に重要なことは、発信元はどこ、記載時期はいつ、科学的根拠などです。トイレットペーパーやマスク不足は届くべきところに届かず、状況を悪化させます。「4月から東京はロックダウン」というフェイクニュースやチェーンメールも行政の発表前に出回っていました。

結果、不安をあおり、虚偽が拡大してしまいます。正しい情報を受け取り、情報を受け取れていない方に共有していく。とくに高齢者は情報を受け取る事が困難な場合もあるので、速やかにお伝えできるようにしましょう。

4.今後の仕事のあり方を考える

専門家によると「終息するまでには数年かかる」という方もいます。それだけ、時間がかかります。長期戦になれば現在の仕事のあり方も変わっていくでしょう。消毒や換気は今後も徹底していくでしょうし、何よりお客様がフィットネスクラブに戻ってくるかも不明です。その結果、小型ジムの需要が増え、自宅フィットネスが主流になるかもしれません。

アメリカで爆発的に売れているトレーニングバイクがあります。好きな時間にレッスンを受けられることやコンテンツの多さに人気が集まっています。時代にもフィットしており、今後、日本でも主流になるかもしれません。そうなった場合どう生き残っていくのかを考えましょう。「私は大丈夫だろう」では、足元をすくわれかねません。

これまで通りフィットネスに身を置くだけでなく、動画コンテンツのインストラクターや小型ジムと業務契約を結ぶことも手段です。小型ジムは人手不足が深刻で未経験者であっても求められています。供給過多になる前がチャンスです。頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

5.新型コロナ対策パーソナルサポート

L I N Eを活用した相談や情報提供を各都道府県が行っています。これまでも、電話のサポート等行っていましたが、より迅速に対応できるよう設置されました。24時間、いつでも利用可能です。医療機関は受付人数に限りがあり、土日は利用できないところがほとんどです。「いつもと体調が違うかも」であれば、速やかに活用しましょう。2でも述べましたが、若年層は症状が軽症で終わることがありますので、ご自身の判断ではなく適切な判断を受けることで感染拡大を防げます。
【参考】LINEを活用した相談・情報提供サービス「東京都 新型コロナ対策パーソナルサポート」を開始


一人ひとりの行動が未来をつくる

長期化が予想される新型コロナウイルス。終息はもとより収束の目処も立っていません。多大な損害を受けるであろう業界はどのようにコロナウイルスと付き合っていくのでしょうか。

1.アメリカ全土、1週間で300万人解雇

新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、アメリカ国内で店舗の通常営業を禁じる措置や外出制限令などが広がり、資金繰りに苦しむ企業などが一斉に従業員の解雇に踏み切ったためです。トランプ大統領は「誰のせいでもない」とコメントしています。全国的な部分的ロックダウンが原因と見られますが、世界ではこれほどの人が職を失っています。この先、引き続き解雇者が増加すると予想されています。

2.高齢者

イタリアは日本に次いで、高齢者大国です。新型コロナウイルスの重篤患者も多く出ていて、状況は深刻です。結果、医療も追いついていない。これは日本にもありうることで、とくに高齢者が集まりやすい場所は注意が必要です。フィットネスクラブは、高齢化が進んでおり午前中を中心に、たくさんの高齢者が利用しています。すなわち最も気をつけるべき場所の1つです。手指衛生の徹底や体調管理、換気としっかり行うことで感染を防ぐ努力が必要です。

そして何より「徹底管理をしている」という姿勢を見せることが大切です。「ここなら大丈夫」「安心して使える」と認知してもらわないことには、心理的ハードルを越えることは難しいでしょう。高齢になるほど、「新しい環境」に違和感を抱きます。いつもと変わらないことが不可能となった今、ご理解いただけるよう努めましょう。

3.コミュニケーションの取り方

濃厚接触、外出自粛を要請されているとコミュニケーションは減少します。リアルなコミュニケーションを取れない状況に不便さも感じます。電車内はマスクをし、咳やくしゃみを我慢し、喋ることすらままならなりません。電話やメールであれば、問題なくコミュニケーションを取れますが、声や文字ばかりではどこか寂しさを感じます。そこで無料のビデオチャットツールがお勧めです。声や文字ばかりでなく、顔も見られるのでよりリアルに近い環境でコミュニケーションが取れます。お金はかかりませんし、スマートフォンでもパソコンでも利用可能です。

今後、仕事で使用する場面もあるかと思いますし、企業でも多く活用されています。もし、先方からビデオチャットで連絡をいただく場合、利用経験がなければスムーズな会議が行えません。また、セミナーを開催する場合、ビデオチャットであれば場所を探したり、場所を案内する手間が省けます。無料ですので、場所代もかからず費用を抑えられます。他、さまざまな機能が搭載されているので一度友人と試してみるとと良いでしょう。

▼無料ビデオチャットツール
ZOOM
Skype

他にもビデオチャットツールはございます。
初めは無料で使えるもがほとんどなので、使用して自身に合ったツールを選んでください。

これからどんどん日本も世界も変わっていきます。変わっていくことは、悪いことばかりではありません。「変わらないもの」と「変わっていくもの」をうまく使い分け、世界をみんなの力で支えていきましょう。「One for all, All for one」
 

▼ライター
谷口一樹(Kazuki Taniguchi)
現在は、パーソナルトレーナー兼インストラクターとして都内で活動中。
大手フィットネスクラブトレーナー養成の帯同やセミナーの開催、フリーランス向け懇親会を主催している。
フィットネス業界は他業種に比べフリーランスが多く、各個人が活躍できるために日々、奮闘している。
モットーは「人と人との間でしか感動は生まれない」
スポーツ歴:野球(甲子園2大会出場)ソフトボール(全国3位)

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