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【取材記事】コロナ禍でも去年の2倍売り上げたパーソナルトレーナーの極意とは?

寄稿

2021.02.05

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2020年は本当に大変な一年になりました。『新型コロナウイルス』の影響で大きなダメージを負った仕事もたくさんあります。フィットネス業界もそのうちの一つです。自分や周りの命を守るために不要不急の外出を控えるようになり、ジムに行く人が激減。正直なところ、運動とは積み重ねによって効果が得られるので、今すぐしなくても生活はできるし生きていけます。なので、優先的に『行かなくてもいいもの』として分類されてしまっても仕方がありません。しかしそんな状況の中、去年の売り上げの2倍稼いだパーソナルトレーナーがいます。今回はそのトレーナーからお話を聞くことができたので、是非その極意を教えてもらいましょう!

コロナ禍でのパーソナルトレーナーという仕事

2021年になり、ますます新型コロナが猛威を振るうようになりました。フィットネス業界も、影響を受けたり対策を講じる方も多いでしょう。なぜ人々はコロナが影響でジムに来なくなるのでしょう。今更ですが改めて理由を考えてみましょう。

1.感染が怖いから
2.周りや家族に外出を制限されているから
3.店側が人数を制限しているから(業務委託の場合)
4.行かなくても生活はできるから

主にこれらが理由として挙げられると思います。1〜3番は自分ではどうすることもできませんが、ここで注目してほしいのは4番です。冒頭でも述べた通り、確かにジムに行ってトレーニングをしなくなったから生活ができない、ということはありません。しかし、我々プロの運動指導者がこの考えを黙って見過ごすわけにもいきません。リモートワークのまま、ますます自宅で動かない時間が多い生活になってしまい、身体の不調・運動不足・ストレスに繋がります。今だからこそ運動指導者の力の見せ所なのではないかと、私は意気込んでおります!

ただ、

「コロナで人が来ないから転職しようかな、、。」

そう考えている方も少なからずいると思います。ちょっと待ってください!!このコロナ禍でも、2020年の売り上げが2019年の2倍になったパーソナルトレーナーがいるんです。そのトレーナーはどんな行動を起こしたかのか、お客様へどんな営業をしたのか気になりませんか??

特別な機械を取り入れた??
広告にめちゃくちゃお金をかけた??
もともと大きな設備だった??

全部ハズレです。なんとアパートの1室。機械という機械は無く、ダンベルやバランスボール、ストレッチポールなど家庭にあるような道具ばかり。ではなぜ売り上げたが2倍に伸びたのでしょう。謎すぎますね。では早速インタビューしていきましょう。

 実際に聞いてみた!売り上げを2倍にしたパーソナルトレーナーへインタビュー

高月:「Yトレーナー、今日はわざわざお時間いただきありがとうございます!」

Yトレーナー:「いえいえ、こちらこそ呼んでいただいてありがとうございます。」

高月:「正直こういうインタビュー形式で記事を書くのは初めてなので、少々不手際あるかもしれませんが、今日は是非是非よろしくお願い致します。」

Yトレーナー:「大丈夫ですよ!よろしくお願い致します。」

高月:「早速なのですが、今回の新型コロナウイルスが影響でフィットネス業界全体が大きな打撃を受けましたよね。その点、Yトレーナーはどのように捉えてますか??」

Yトレーナー:「早速というか、唐突な質問ですね(笑)そうですね、業界全体が大きな打撃を受けたと思います。僕のジムでも確かに影響を受けました。ただ、実は結果的にプラスの影響を受けたんですよね。」

高月:「、、プラスの影響???ちょっと理解し難いというか、そんなことあるんですか?だって今回のコロナの影響で売り上げが下がったり、集客に困ったりしてるトレーナーさんはたくさんいますよ?」

Yトレーナー:「その点に関しては僕は売り上げは逆に上がりましたね。一切下がってません。」

高月:「ますます謎ですね。ちなみに僕は下がりました、、。」

Yトレーナー:「パーソナルトレーニングは不特定多数の人が来るわけではないですからね。完全予約制でセッションの時間が決まっていて、コントロールできるので。」

高月:「うーん、なるほど。まあ確かに一度に複数の人が来るわけではないですね。でもそれだけで売り上げが上がるとは到底思えないのですが、そもそもYトレーナーのジムってもともと設備がいいんじゃないんですか?」

Yトレーナー:「いやいや、本当に何も無いですよ(笑)アパートの1室ですし、機械もほとんどありません。ある物と言えば、ストレッチマットや数種類のダンベル、ストレッチポールなどコンディショニング系の道具がほとんどですね。」

高月:「ほんとですか。なぜ売り上げが上がったのかも気になりますが、その前になぜマシンが無いジムを作ったのですか?」

Yトレーナー:「僕のパーソナル指導は、主にコンディショニングがメインになるんです。動きを作るのが得意なので、関節の可動域を広げて身体の不調を改善するさせることが得意です。お客様も高齢の方をターゲットにしているので、筋力的にも自重でちょうどいいんですよね。」

高月:「なるほど。ただ筋肉をたくさんつける!という指導コンセプトでは無いということですね。確かにそれだとそこまで大きな機材は必要無いかもですね。」

Yトレーナー:「そうです。筋力が確かに大切ですけど、まず関節が正しく動かせないと意味無いですからね。腰痛、膝痛、肩こりのお客様や、疲れやすい身体のお客様が本当に多いです。『いかに部屋の一室で運動できるか』もコンセプトの一つとして活動してきました。」

高月:「それって、、、。まさに今必要なことじゃないですか?このコロナ禍で外出が制限されている中で、自宅にいる時間が増える。そして身体の不調が浮き彫りになって、何か運動しなくてはいけないという考えになりますよね。」

Yトレーナー:「はい、まさにそれです。皆さん自宅でできる運動を探して実践して行きましたよね。しかし、身体の癖というのは自分ではなかなか修正できないものなんです。我流でやっていくうちにやはり痛みが出てきてしまいます。そして『やはり誰か(プロ)に教えてもらわなくちゃ無理だな』という考えにたどり着きます。」

高月:「現状、フィットネスクラブや大手のパーソナルジムも行けない。そこで部屋の一室に限りなく近いYトレーナーのジムなら通いやすいということなんですね。」

Yトレーナー:「おそらくそうだと思います。結局は自宅でも運動する必要がありますので、ジムもアパートの一室だとリアリティが増すんでしょうね(笑)」

高月:「すごい。時代のニーズにマッチしたんですね。ちなみにYトレーナーのジムはどのあたりにあるんですか?やはり街中ですか?」

Yトレーナー:「全然です(笑)街中というには程遠いですね。近くに小さな川もあるくらいの、本当に外れたところにあります。高層のマンションや建物もほとんどありません。」

高月:「そうなんですか!?てっきり街中の立地条件が良い場所にあるのかと思っていましたが、またまた意外な答えが返ってきました。」

Yトレーナー:「正直街中にはもっといいジムがあると思っています。県内全員のお客様に来てほしいわけではなく、地域も絞っています。近くにジムも無く、高齢の方が多い地域になりますので、そういった方々が気軽に来ていただけることが狙いです。」

高月:「ターゲットだけでなく地域も絞ってビジネスされているんですね。勉強になります。」

Yトレーナー:「これまでは身体のことで困ったら即病院へ、という考えでした。ただ、少しずつトレーナーにも相談してみようかなという考えの方も増えてきたなと感じます。もちろん、大きな病気や怪我をした時に優先すべきは医者です。ただ、慢性的な身体の不調は良くなってくると、運動で改善しようとする事も大切ですし、広めていきたいですね。」

高月:「素晴らしいと思います。これからはただ痩せたり、筋肉をつけるだけでなく、いかにコンディショニングできるかが大切になってきますね。」

Yトレーナー:「僕もそう思います。」

高月:「逆に、今回のコロナが影響して特に厳しくなったのはどのような方々なのでしょうか。」

Yトレーナー:「個人的に思うのが、グループで指導していた方々が大きな打撃を受けたのではないかと思います。」

高月:「スタジオインストラクターなどですか?」

Yトレーナー:「そうですね。あとはマタニティトレーニングをグループで行なっていたスタジオなどとかですね。マタニティとなると、やはり他の方よりもより慎重になると思いますし、何よりグループということがNGとされている状況ですので、、。」

高月:「確かにそうですね。そういった方々は今後どうすべきだと考えますか?」

Yトレーナー:「難しい質問ですね。ビジネス的ですけど、やはり質を上げて料金も上げるべきだと思います。正直2021年もしばらくどうなるかはわかりませんから、室内でしかできない行動の質を上げるサービスを提供することが大切だと思います。もしくは、思い切ってパーソナルでの指導に移行するなどもありですね。」

高月:「Yトレーナーはこれからターゲットを変えたり、何か新しく変えていくことはありますか?」

Yトレーナー:「今のところ何か大きく変えるということはしないつもりです。これまでと同じように、高齢の方に寄り添っていきたいなと思ってます。」

高月:「変えない理由は何かあるんですか?」

Yトレーナー:「単純に、おじいちゃん・おばあちゃんと話すのが楽しいんですよね(笑)何か自分も癒されるというか。」

高月:「まさにターゲットにするお客様としては最高ですね(笑)」

Yトレーナー:「そうなんです。あまり大きな声では言えませんが、高齢の方は収入が変わることはほとんどありませんので。」

高月:「??? どういうことですか?」

Yトレーナー:「子供の手も離れて、年金や不労所得で暮らしている方がほとんどです。となると、自然と自分の健康にお金をかけるようにもなりますよね。」

高月:「なるほどー!そういうところも考えてるんですね。」

Yトレーナー:「あまり大きな声で言えませんがね、、(笑)」

高月:「Yトレーナー、最後になりますがこれから僕らフィットネス指導者はどういったことが大切になってくると思いますか?」

Yトレーナー:「これからはかけ算にが大切だと思います。運動指導だけではなく、別の強みがある指導者に価値があると思います。例えば僕でいうと、機械が得意という強みがあります。スマホやタブレットの設定や家電製品の配線などです。今ではzoomに関する相談もたまにいただきます。」

高月:「かけ算ですか。確かに運動指導以外で別の強いがあれば、それだけで何か特別な印象を受けますよね。」

Yトレーナー:「はい、また高齢の方は機械にはあまり強くないので、そこがまた僕にとってメリットなんですよね。」

高月:「本当にYトレーナーに頼めばなんでも解決ですね(笑)身体の事も機械の事も。」

Yトレーナー:「お客様にそう思っていただけたら、僕も嬉しい限りです。」

高月:「Yトレーナー、本日はお忙しい中お時間作ってくださり、本当にありがとうございました!」

Yトレーナー:「いえいえ、あまりこういった事が無いので、新鮮で楽しかったです。ありがとうございます。」

高月:「今後とも是非一緒に頑張っていけたらと思います。よろしくお願い致します。」

Yトレーナー:「是非是非!よろしくお願い致します。」

高月:「ありがとうございました!」

インタビューを終えて

Yトレーナーへのインタビューが終わって特に印象的に残ったことは、運動指導だけではこれからは生き残れない、ということでした。今後はトレーナーも飽和していく中で、同じことをしていてもお客様に満足のいくサービスが提供できないと改めて感じました。フィットネス×ファッション、フィットネス×音楽、フィットネス×和、何を組み合わせるのが正解か不正解かは無いと思います。コロナ禍でこれからの働き方を見直して、自分にしかできない、オンリーワンの価値を作り出す事がもしかしたら求められているのかもしれませんね。

Yトレーナー、お忙しい中本当にありがとうございました!

インタビュアー
高月宏和(Hirokazu Takatsuki)
スポーツ系の専門学校を卒業後、J1リーグに所属する静岡の清水エスパルスに入社。一般の方からプロ選手までのトレーニング指導を5年経験したのち、パーソナルトレーナーとして独立。独立から7ヶ月後にパーソナルジム『BodyBrand』を設立。主に一般の方の『美姿勢づくり』『ダイエット』をサポートするパーソナルジムとして定評があり、現在は5名のトレーナーと活動中。

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