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【運動指導者なら絶対知っておくべき!】救急処置のポイントと重要性

寄稿

2021.11.09

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パーソナルトレーナーとはお客様の身体変える仕事です。トレーニング指導をしたり、食事のアドバイスをしたり、今より少しでもプラスになる方向に導いていきます。やりがいのある仕事ですし、プラスの面ばかり考えていけばいいように思えますよね。 しかし実際は、常にリスクと隣合わせなんです。身体をお預かりする仕事ということを忘れてはいけません。パーソナルトレーニング中に急に倒れられたら、、ダンベルやバーベルがお客様の身体に落ちてきたら、、急に体調不良を起こされたら、、こう言ったリスクを常に考えてトレーニング指導をしなくてはいけません。 そこで必要なのが救急処置です。 今回はタイトルにもあるように、救急処置を行う際のポイントや重要性についてお伝えしていきます。現場で救急処置が必要な場面が来たときに、適切な対応ができるかどうかは自分だけの問題ではなく、その方の命に直結していきます。そして、いざその現場がくると自分が想像しているよりもかなり緊張感があり焦りが出ます。そんなときにきちんと冷静に対処できるかどうかは、もちろん現場経験の豊富さもありますが、最初はどれだけ正しい知識を多く持っているかが重要です。知識があることは武器になり、自信を持つことに繋がりますので、少し気を引きめて勉強していきましょう。

1.【救急処置の重要性】

近年は、一般市民に対して救急法を普及することの重要性が強調されています。ケガ人や急病人の近くにいる人、いわゆるバイスタンダーがどのような処置を行うかがその後の状態に大きな影響を与えるからです。正しい救急処置の知識と技術を身につけることは、そういった意味でもとても大切になってきます。

例えば、心停止の急病者は4分以内にバイスタンダーによる心肺蘇生を行い、8分以内に救急隊員や医師による処置や治療に引き継ぐことができれば救命率が高くなります。119番通報をして救急隊員が現場に到着するまでの平均時間は約6分と言われていますが、上記の心停止の場合のように、バイスタンダーは救急隊員の到着をただ待つだけでなく、適切な救急蘇生法を行うことが求められるのです。そしてトレーナーや運動指導者は、救急処置の理解を深めることが重要なのはもちろん、傷病者が発生することを可能な限り未然に防ぐという事故防止の考えを持つことも非常に重要です。
 

2.【救急処置実施者の心得】

現場での救急処置は、傷病者に対して迅速に処置を行い、必要に応じて救急隊や医師に引き継ぐまでが範囲になります。特に、突然に心肺停止もしくはこれに近い状態になったときに、すぐに胸骨圧迫及び人工呼吸を行わなければなりません。2004年には、一般市民による自動体外除細動器(AED)の使用が認められて救命率の向上が期待されています。また、救命処置は1次救命処置と2次救命処置の2つに分けられます。

1次救命処置とは、心肺蘇生・AEDを用いた除細動・気道異物除去の3つのことをいいます。1次救命処置は特殊な医療器材を必要とせず、特別な資格がなくても誰でも行うことができるものです。それに対して2次救命処置は、高度な医療資材を用いて医療従事者が行う処置のことをいいます。現場での救急処置を行う場合、次のことを守らなければなりません。

1自分自身の安全を確保する。周囲の状況を観察し、2次事故の防止に努める。
2原則として医薬品は使用しない。
3あくまでも医師など引き継ぐまでの救命手当、応急手当てにとどめる。
4必ず医師の診療を受けることをすすめる。
5死亡の判断を行なってはいけない。

この5つの項目はおさえておきましょう。中でも一番大切なことであり、一番最初にしなくてはいけないことは、2次事故の防止です。傷病者の手当てをしたり、目が向いてしまうのはもちろんですが、それ以上の事故や災害が起きないように配慮することをまず気をつけましょう。それが結果的に傷病者を救うことにも繋がります。

3.【救急処置の基礎知識】

傷病者が発生したときの救急処置で重要なことは、緊急性の判断です。傷病者の状態をよく観察することで、直ちに処置が必要であるかどうかを判断します。この判断が早いかどうかは、命に直接関係すると言っていいでしょう。直ちに処置が必要な場合とは、意識障害・気道閉塞・呼吸停止・心停止・大出血・ひどい熱傷・中毒のような状態に陥った場合です。いくつかの傷病が合併して発生した場合には緊急度の高い傷病から手当をします。以下は、判断から処置への流れです。

⑴ 観察

傷病者の状態を適切に把握するためには、生命の兆候を観察します。生命の兆候とは、傷病者の意識・呼吸・脈拍・顔色・皮膚の色の状態のことで、これらをよく観察して傷病者が手足を動かせるかどうかを調べます。

⑵ 体位

救急処置を行なうときは、傷病者を安全な場所に移動させ、傷病者が楽になるような体位にして安静を保つのが基本です。楽になるような体位の原則は水平に寝かせることです。ただし、水平とは仰臥位だけでなく、側臥位や腹臥位なども含みます。意識があるときは傷病者に聞きながら最も楽な体位をとらせます。顔面蒼白のときには足を高くした体位に、顔色が赤いときには上半身を高くした体位をとらせると全身への血液の循環が良くなることがあります。服や物などで高さをつくってください。意識がないときは舌根沈下によって窒息しないようにそのままの体位で気道を確保するようにしましょう。反応はないけど正常な呼吸をしている傷病者で嘔吐や吐血がある場合、もしくは救助者が1人で、やむをえずそばを離れるときは回復体位にしてください。

⑶ 傷病者への力づけ

傷病者は苦痛や痛みなどで精神的に動揺していることが多いです。なので、傷病者には傷や血液、嘔吐物などを見せたりせずに安心できるように精神的な力づけをしてください。また、救助者のしっかりした態度や言葉遣いなどは他の人の冷静さを保つために重要になってきます。手当をしている側ももちろん動揺してしまいますが、落ち着いて、なるべくプラスになる声かけをすると良いでしょう。

⑷ 感染対策

救急処置を行なう場合は、細菌やウイルスなどによる感染のリスクが伴うことに注意が必要です。特に血液からは、肝炎やHIV感染のリスクがあります。この感染リスクは受傷者や救助者だけでなく、他の人にもあるということを覚えておいてください。特に皮膚などに傷のあるけがは傷口からの細菌感染が起こりやすいです。患部の十分な洗浄、消毒、保護が必要になってきます。また、救助者は自分の感染対策のためにビニール手袋を使用しましょう。もし、受傷者の血液に触れたら、できるだけ早く手や皮膚を洗浄しなければなりません。さらに心肺蘇生をする際に出血があったり、救助者の手や口に傷口がある場合にはビニール手袋やゴーグルの使用が必要になってくるケースがあります。

⑸ 協力者の要請・連絡・通報

救急処置を1人で、かつ完全に行なうことはなかなか難しいものです。必要に応じて連絡・通報・記録・搬送などの協力を依頼して、迅速かつ円滑な処置ができるように連携しましょう。

119番通報した際には、

1 『火事ですか、救急ですか』と応答があるので、『救急です』と慌てずに伝えましょう。
2 救急車の来て欲しい場所を詳しく伝えます。住所等がわからない場合は、周りに何があるかを伝えるだけでも特定してくれます。電柱や信号機に地名が書いてあるので、それらを見るのも良いです。
3 傷病者の状態を告げます。
4 通報している本人の氏名と電話番号を告げます。

通報後はサイレンが聞こえたら、近くに案内する協力者を出して救急車を誘導します。そして救急隊員に次のことを伝えましょう。

1 救急隊が来るまでの容態の変化
2 救急処置の内容
3 持病がある場合は、その病名とかかりつけの病院名
4 事故を目撃した場合はそのときの状況

4.【RICE処置の重要性】

RICE処置とは、rest(安静)・ice(冷却)・compresssion(圧迫)・elevation(挙上)の4手技の頭文字を用いた代表的な応急処置です。

最もシンプルで重要な処置です。

(rest)運動を中止することで全身の血液循環を抑えて患部への血流量を減らして、患部を固定することで損傷部位の安静を図るために行います。
(ice)患部を冷却することで炎症によって過剰に高まった局所の熱感を下げ、冷却によって血管を収縮させることで血流量を減らします。そして低温にすることで細胞の活動が緩やかになるので酸素、栄養素の必要量が低減されます。主に患部を治すというよりは、そこから炎症が広がって、周りの細胞を傷つけることを避けるために行なう処置です。
(compression)損傷した細胞や毛細血管から細胞液や血液が漏出する現象(内出血)を抑える効果があります。圧迫することによって大量に血液が流れてくるのを抑制しながら血液が残留するのを防ぎます。ただ、血管や神経を圧迫しすぎて血行障害や神経障害を引き起こさないよう注意が必要です。
(elevation)患部を心臓より高く上げることで、物理的に患部への血流を穏やかにして患部からの静脈の流れを促進する効果があります。

これら4つの手技を行なうことがRICE処置になります。それぞれの手技に効果があるので、全ての手技が行えない場合には、1つの手技でもいいので行なうようにしてください。それだけでもある程度の効果を得ることができます。その場の条件に合わせて1つでも多くの手技を行なうことが大切です。

RICE処置を行なう際には、氷・ビニール袋または氷嚢・弾性包帯(バンテージ)が必要になります。さらに、必要に応じて患部を安定させるためのシーネなどの支持物や患部を挙上して安定させるための台になるものを準備してください。冷却する際のアイシング時間はさまざまな見解がありますが、1回につき20〜45分を目安に行ってください。

例えば、指を冷却するのは短時間ですみますが、大腿部を冷却するためにはある程度の時間が必要です。なので患部に合わせて時間を工夫する必要があります。アイシング直後から数分間は強い冷却感がありますが、次第に感覚麻痺が生じます。そして、10〜12分後に血管拡張による血流増加が起こって温かい感覚になります。その後、3〜5分が血管収縮期です。ここから深部の冷却効果が得られるので1回につき約20分は必要になります。

アイシングの間隔ですが、1〜2時間に1回間欠的に行うのがオススメです。これを24〜72時間行なってください。その日の夜だけや、1日だけしかやらない場合が多いですが、炎症は意外と長く続くので、なるべくこまめに行ないましょう。

※冷却刺激を加えることによって、アレルギー反応や循環障害を起こす方が稀にいます。このような人にはアイシングを行わないでください。例えば冷却刺激をすることで湿疹が出る人・チアノーゼ状態になる人などです。また、肘関節や腓骨頭付近など神経が皮膚表層付近にある部位は、神経障害を起こす可能性があるので注意が必要です。
 

【救急処置で大切なこと】

今回は救急処置の基礎の基礎をまとめました。かなり基本中の基本なことばかりです。まず上記で述べたことは確実に覚えるようにしてください。完璧に頭に入れておいて、いざという時のための自信に繋げていきましょう。「自分は基本的な手順は頭に入っている!」こう思えることはとても大切です。ただし、あくまでも基本的なことでしかないということも、同時に理解しておく必要があります。

救急処置はまだまだ重要な処置や知識がたくさんあります。万が一のことや、例外となる緊急事態も多くあるでしょう。なので、パーソナルトレーナーは常にリスクと隣合わせであるということを理解して、救急処置の知識を深める勉強をしていきましょう。正直、パーソナルトレーナーという仕事をしている限り、ある程度の救急処置はできて当たり前と思われがちです。そして、そうあるべきです。

深い救急処置法を知っておけば、トレーニングの知識だけでなく、お客様から安心感が得られ、信頼関係の構築、そしてこのトレーナーなら大丈夫!とこれからのリピートに繋がることでしょう。

▼ライター
高月宏和(Hirokazu Takatsuki)
スポーツ系の専門学校を卒業後、J1リーグに所属する静岡の清水エスパルスに入社。一般の方からプロ選手までのトレーニング指導を5年経験したのち、パーソナルトレーナーとして独立。独立から7ヶ月後にパーソナルジム『BodyBrand』を設立。主に一般の方の『美姿勢づくり』『ダイエット』をサポートするパーソナルジムとして定評があり、現在は5名のトレーナーと活動中。

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