緊急事態宣言後、より外出しづらくなりました。 今後も密集・密閉・密接に該当する場所を避ける傾向は続くでしょう。フィットネスクラブやヨガスタジオは、これまで運動の中心にありましたが、再び安心して通える日はまだ先になりそうです。 そんな中、コロナウイルスの影響で健康意識が高まり、ランニングやウォーキングを始める方が増えたように感じます。また、自宅での余剰時間を使って自宅トレも盛んです。自宅で行えるトレーニング効果を最大化する方法は「器具」を使用することですが、最近はさまざまな運動器具が存在します。自宅トレを行う上で重要なことは「効果が高い」「継続できる」こと。 今回は「自宅トレ」ならぬ「宅トレ」でお勧めする器具9選をご案内します。宅トレに器具を取り入れて、運動の効率やストレッチ効果をより高めていただけたらと思います。
トレーニング編
ボス・バランストレーナーはアメリカのアルペンスキーチームの筋力トレーニング+ダイナミックバランスを強化するために開発されたトレーニング器具です。インナーマッスル、柔軟性、反応性を高める総合的なトレーニングを可能にします。
使い方は、BOSSの上でスクワットをしたり、両手を乗せて腕立て伏せをします。半分のボール部分が揺れることで動作が不安定になり、簡単なトレーニングでもあらゆる筋肉への刺激を促します。さまざまなトレーニングに応用できるため自宅トレのバリエーションが充実するでしょう。
とくに高齢者はバランス能力の低下が著しく、転倒予防にも寄与してくれます。日本国内では、多くのアスリートやスポーツチーム、フィットネスクラブ、幼児施設、高齢者施設などで使用されています。
ダイエット、ボディメイク、運動不足解消がすべてこれ一台でできてしまう優れものです。トレーニング種目によって、バー/ハンドル/ストラップを付け替え、目的とする運動を行います。
BODYBOSSには、土台があり、その土台へのバンドの付け方や本数で負荷を調節することもできます。宅トレでは、どうしても体が慣れてきてしまいます。そうすると運動効果も半減するので負荷調節ができることは「体を飽きさせない」という点で非常に有効です。
また、負荷を調節できることで「ダイエットをしたい女性」「部活のトレーニングで使いたい学生」「筋力を維持したい高齢者」まで幅広く対応できます。これだけバリエーションを持ちながら、畳んでしまえば持ち運びもできます。自宅、出張先、旅行先と場所も選びません。運動器具は「収納場所に困る」という声が多く、その点も満たしてくれています。
補助手すり付きトランポリンです。運動は、健康のためにと分かりながらも継続が難しい。理由は飽きてしまうからです。運動効果を感じながら、「楽しめる」という要素は必ず重要となります。
トランポリンは、フィットネスクラブでもレッスンとして導入され、老若男女から高い人気を集めています。短時間で汗をかけるので忙しい方にもお勧めです。また、「跳ねる」という動作は筋肉や神経に欠かせない刺激で、日常生活では不可能な刺激を得られる点でも優れています。手すりがあることで子供から高齢者まで、安全に運動を行うことができます。
家族で楽しめることは、コミュニケーションの一環としても活用できますし、家族の健康を維持することができます。
フローリングやカーペット上で運動が行えます。スライドするディスクを使用し、自分の体重のみでトレーニングが完結するので、すぐに始められます。
スライドするというのがポイントで、例えば四つん這いから両手を前に伸ばし戻すという動作。一見簡単そうですが、戻るためには腹筋や腕、背中の筋肉まで使用しなければ戻れません。筋肉を付けるためには、筋肉が伸ばされながら力発揮することが重要で、まさにスライドディスクはその動作を実現してくれます。
また、動作中は常に筋肉の力を抜けないため、あらゆるトレーニングの効果を高めます。値段も手ごろなので「自宅トレ始めようかな」という方にお勧めです。
水の入った器具を使って体幹を刺激する新感覚のトレーニングです。一般的な体幹トレーニングは地味で根気がいるものばかりです。しかし、TAIKAN STREAMは少し動くだけでも重心や荷重が大きく変化するので、効率的に体幹を鍛えることができます。
中の水をコントロールするために、無意識に体がバランスを保とうとします。この反射運動によって、筋肉が自然と動かされるので、意識的に鍛えることが難しい体幹でも鍛えることができるのです。また、水の量を変えることで負荷を設定できます。
アスリートも取り入れているトレーニング器具ですので、運動効果は間違いなく高いですし、美容や健康、引き締まった体作りにもお勧めです。
高反発のゴムボールによって反射神経を鍛えます。もともと野球の守備練習のためのツールです。
不規則に跳ねるボールを目で追い、反射的にキャッチします。不規則に跳ねるので、反射神経を要するあらゆるスポーツに最適なトレーニングツールです。単純にボールを落としキャッチしたり、壁にぶつけて跳ね返したり方法はさまざまです。
また、二人で自宅の廊下などを使って投げ合ったりすると、自然と会話がうまれて楽しい遊び道具にも変わります。お子さんのいる家族や外で練習ができないアスリートにお勧めです。
腹筋を鍛えるためのローラーです。知名度も高く、一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
しかし、このローラーは一般的な腹筋ローラーとは違って、押し出す際にブレーキをかけて、元の位置に戻ることをアシストしてくれます。初心者には嬉しい機能です。腹筋ローラーは戻ることよりも、押し出すことで腹筋を効率よく鍛えられるので理にかなったツールと言えます。
以前、腹筋ローラーで挫折した方は再チャレンジしてみてください。
ストレッチ編
ローラーを転がしながら筋膜をほぐすツールです。
筋膜とは、筋肉を包んでいる膜で、身体全体にはりめぐらされています。悪い姿勢や動作を長時間とり続けることで身体の一部に負担がかかり、身体がアンバランスな状態になります。すると、筋膜が自由に動けなくなります。
筋膜は全身につながっているので、ほかの筋肉や筋繊維にまで動きの悪さが波及し、痛みや筋力の低下、柔軟性の低下、運動パフォーマンスの低下、日常生活に影響を及ぼします。運動量が低下し体が硬くなってしまっている方やマッサージなどに行けずリラクゼーションを求める方にお勧めです。
2つの大きなリングが付いたチューブです。
両手で左右のリングを握ったり、片側を安定した所に掛けて運動したり、足にチューブを掛けて運動したりとさまざまなシチュエーションで行えます。とくに体が硬い方には「ストレッチ器具」としてお勧めします。
テレワークの方やほとんど家を出ることがない方は、筋肉や関節が硬くなってしまいます。自身で行うストレッチは、無理をして筋肉を痛めることもありますし、そもそも心地よく伸ばすことが困難です。
チューブを使用することで、筋肉や関節に負担をかけず心地よくストレッチすることが可能となります。デスクワークの休憩時間や朝の体操にプラスするだけで、簡単に体の悩みを解消してくれます。
宅トレが充実し、習慣化すれば運動が不足することはありません。宅トレに1つ足すとすればウォーキングや軽めのランニングです。人間は太陽の光を浴びることで、あらゆるサイクルをリセットできます。朝・夜のどちらかで宅トレ。日中は外で有酸素。これでコロナ対策はバッチリでしょう。
▼関連サイト
オンラインパーソナルトレーニングの検索・比較サイト「宅トレNAVI」
谷口一樹（Kazuki Taniguchi）
モットーは「人と人との間でしか感動は生まれない」
スポーツ歴：野球（甲子園2大会出場）ソフトボール（全国3位）
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